表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
光と闇と薬師の少女  作者: 羽牟 星
770/967

770話  レミの部屋玉

レミの部屋玉


どうやら、レミは自分の部屋玉の中で、ヒュドラの修理をしている様です。

ちょっと心配に成ったので、覗いてみる事にしました。

レミの部屋玉に行くには、門前を経由するのが早いですね。


門前に転移して、門番の阿形に行先を告げ、門をくぐります。

門をくぐるとレミの部屋です。


レミ達が、焦げたマッチ棒が5本刺さった針山に成ったヒュドラを囲んで、

萎れています。聞いてみると、

「ん?なに?30分じゃあ治らない?」


「まだ、時間があるでしょう、ミニレミが無事だったんだから、

 大丈夫だから、やって見なきゃ分かんないじゃない。

 はら、焦げて、使い物に成らない所は切って外しておいて、


「今、応援を呼んでくるわ」

そう言うとララの部屋玉に入り、門前経由で修練場のララの部屋に飛びます。

「ペーシュ、ちょっと助けて。」


ララが大きな声で叫ぶと、ペーシュが顕現します。

〚何で、此処にララが居るの?あなた、帰ったはずじゃないの?〛


「詳細は後で、レミのヒュドラの頭が焦げて、

 30分以内に修理しなきゃならないの手伝ってちょうだい。」

お願いとも強制ともつかない言い回しで、ペーシュに頼みます。


ペーシュもかなり急いでいるなと、事情を察し、細かい事は言いません。

〚解ったわ、でも私は下界では顕現出来ないわよ。〛

「任せて、場所は私の異空間、里だし、私のシールドで囲うから大丈夫。」


ペーシュを〔シールド〕でくるみ、ララの部屋玉に入れ、門前を経由して

レミの部屋玉に行きます。


ペーシュを見たレミたちが、走り寄り、ヒュドラを指し示して泣き出します。

〚あらま、ずいぶん焦げたわね。これは、頭だけ作り直した方が早いわ。〛

そう言うと、異空間から、(マジックBOXとも違うようです。)ヒュドラの頭を


四っつ取り出します。レミたちが驚いて、何か言って居ます。

「何?これは試作品?没に成ったヒュドラの頭なの?目の位置や、

 角の位置が悪いから、没にされて廃棄されたはずなのね。」


ペーシュを見ると

〚私は、どんなに出来が悪い子でも、

 縫い包みを捨てるなんてことは絶対しないわ。〛


そう言うと、

〚一番被害が少ない頭を残して、これと取り換えなさい。〛

レミたちが慌てて作業に入ります。


その他の焦げている部分はペーシュが布を上から張り付けています。

早い早い、レミたちが、頭を挿げ替えたと同時に

ペーシュの補修が終ります。


残念ながら甲冑騎士たちの補修まで手が回りませんでしたが、

甲冑騎士たちは少し焦げた位ですので、次回の戦闘は問題無いでしょう。


時計を見ると、試合開始1分前です。

レミたちが慌てて合体。闘技場に出ます。


「ねぇ、ペーシュ、レミたちの試合、見て見ない。決勝戦なのよ。」

〚決勝戦、凄い、見る見る。〛


ペーシュはシールドを掛けたまま、貴賓席に入りました。


次話:決勝戦 ララの心配事

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ