753話 打ち上げ
打ち上げ
司会のタロンが
『それではみなさん、食事も出た所で、召し上がりながら。
有志たちのショーをご覧ください。』
『最初は黒のエンジェルメイド、バージョン2です。どうぞ!』
上から飛んで来たのは、
「ん、ん?ケンタウロス?違う、狼の体に羽が付いて、メイドの上半身
体はロッテで羽はアンナ、上半身がたまですね。」
舞台に降りると、三人に分かれます。
「おや、ロッテだけ白のメイド服、三人同じより見栄えが良いでね。」
三人で歌い出します。
『『『青い空に白い雲、守って見せますこの街を・・・・』』』
女の子らしい、軽いテンポでユニゾンからハーモニー、心地良い歌声です。
「フォーメーションも良いですね。短い時間に頑張りました。」
「作詞作曲はだれ?」
皆の盛大な拍手に送られて退場します。
次は燕尾服の男性です。
「??。クロウ丸かぁ。何時の間に人化を覚えたんだろ。
おっ、タップダンスです。いいですね、どこかで聞いた様なリズムですが?」
途中から音がダブって聞こえます。影に隠れていたように、
クロウ丸がもう一人後ろから現れます。
「あれ?二人?出来る様になりましたね、分身。
あっ、もう一人、三人。二人まで出せますか、」
でも三人でタップダンスは苦しそうです。
最期はぱっと一人に成ってお終い。
「此れも盛大な拍手です。」
皆びっくり、幻影とでも言っておきましょう。
そして、クキ、シオンが左右の袖から歌いながら出て来ます。
二人が並んで正面を向くと。5人のレミが左右からパタパタと走って来て、
ぽんぽん持って、バックダンサーです。
「此れならレミも失敗しないでしょう。」
と思って二人の透明感のある綺麗な歌声に聞き入っていると。
デデ~ン『『きゃ~。』』驚いて目を開けると、
二人とレミ達がヒュドラの下敷きに成っています。
「なんで?」
司会のタロンが助けに入って。
『申訳有りません、レミのピラミッドが崩れた模様です。』
「?何で?」
『今、画像を送ります。』
タロンが転送して来た画像を見ると、
「何で、そこでヒュドラが出て来る?」
どうやら、下三人、二段目二人で、三段目に誰かを呼び出そうとして、
ヒュドラが出てきたと、それでクキ、シオンを巻き込んでドシャンですね。
でも、みんな大喜び、指笛、足どんどん大盛り上がり。
誰かが、
『さすが、レミだわ、絶対外さないよね』
その歓声にレミーズが並んでお辞儀、ヒュドラもお辞儀しましたが、
足がもつれて、つないだお手手でみんな仲良くすってんころりん。
更に大歓声のうちに退場しました。
出し物も終わり、大歓声のうちに、宴会は終了と成りました。
次話:出発




