752話 修練最終日
修練最終日
マウ元帥との面接を行いながら、手の開いた者達でお掃除です。
神域に近い所なので、埃や汚れは付かないのですが、
一年間ありがとうと言う事で、清めの儀式です。
此処で生まれた、アセナ、アルテミスとアテナ三人も、
生意気を言う様に成って、元気に走り回って居ます。
掃除も終わりに使づきました。
食堂の隅で、たま達三人娘が何やら話し合って居ます。
掃除が終わって、お昼ご飯の時に打ち上げをやると言ったので、
何か余興でもやるのでしょうか。
視点を移すとクキ、シオン、レミがこそこそ話をしています。
レミが入った時点で、ドタバタですね。
ドレクもクロウ丸と打合せをしている様にみえます。
ああ見えて、ドレクはお祭り好きですから、
あいつは、基本的にカラスのお調子者ですね。
そうこうしている内に、お掃除も終わり、食堂の”おねえさん”が
料理を出してくれている様です。
〚みんな、お料理もっていってー。〛
気が付けば、食堂は宴会仕様ですね。
シオン達がてきぱき、準備をしてくれていますね。
レミも手際が様です。今は3匹ですね。
大体整ったかと思った時、大きな音”ドジャ~ン”とドラが成ります。
どっから持って来たんだ、と思って居ると、
『只今より、第4回目、修練終了式と修練場閉所式を執り行います。』
誰かと思ったら、タロンです。なんか、ずいぶん立派に成っています。
流石、魔力も大きいせいか、声も大きいし、良く響きます。
そう言えば熊たちの訓練は見ていないですね。後からベリアに聞いてみましょう。
等と思って居ると、タロンがとんでもない事を言い出しました。
『まずは、ララ様にお言葉を頂戴したいと思います。
では、ララ様、お願い致します。』
タロンがマイクを持って来ますが、受取ってみると、
「此れマイクじゃないじゃん。箸を束ねた上に丸餅を載せただけ・・・?
そうですか、自分の魔力で、声を拡声するのですね。」
「一年間頑張ったね、ご苦労様。戻ってみんなを驚かしましょう。」
そう言ってマイクを上に差し上げます。みんな、大きな声で
『『・・・『イエ~イ!!』・・・』』
次話:打ち上げ




