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光と闇と薬師の少女  作者: 羽牟 星
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749話 エンドラとレールガン


エンドラとレールガン


「みんな、ずいぶんと頑張って居ます。能力値が上がっていますよ。

 終了時にCパパに全員が何が出来るか、

 もう一度報告の必要が有りますね。」


ララが独り言を言いながら、歩いています。何処に行くんでしょう。

「エンドラにレールガン渡さなきゃ。

 でもこの修練場では的当て出来ないからなぁ。」


「レールガン作った時は、賢者の石の中の異空間に的作って打ち込んだけど

 今回も試し打ち位しか出来ないよね。ここと賢者の石の異空間では

 時間の流れが違うから、中に入る事は修練場から出ないと駄目だね。」


「結局、携帯用のレールガンは出来なくって、銃座に座って発射するタイプ

 大小2種類、二機づつしか出来なかったからなぁ。

 取りあえずお試しレベルで遣っても対ましょうかねぇ。」


「そうだ、シュミレーター作って渡して置こう。」

そう言うと、回れ右して〔テレポート〕

部屋にこもって、製作開始。


「銃座と、動作部分、照準器、を付けて、動作の整合性を取ってと、

 射的のゲームマシンを作っているみたいな気がしてますけど、

 見方を変えるとそう言う事ですね。」


翌日のお昼過ぎに完成したので、

マジックボックスに入れて持って行く事にします。


エンドラの訓練場に入ると、相変わらず、空間の揺らぎは有りますが、

誰もいません。帰って来るのを待つことにします。


ふわりと空間が揺らぐと、ホルス様に続いて弓をもったエンドラが出て来ます。

『ララ様、今日は大猟です。』

そう言うと、マジックバックから鹿の頭を出します。


「凄いね、狩猟の訓練かい?」

〚ああ、顕現した各種能力はほとんど仕上がっているから、

 今は実際の狩猟を通して、照準の確実性を上げている所。〛


「じゃあ、残りの時間は、眷属の基礎能力の向上に当ててください。

 それから、これを持って来たので、扱いに慣れてちょうだい。」

 そう言うとマジックボックスから、シュミレーターを取ります。


「こっちは500gの金属のタマを秒速10Kmで毎秒10発撃てる物の

 シュミレーター。」


「そして、こっちは5Kgのタマを秒速8Kmで毎分20発打てる物の

 シュミレーター。」


「此処では、打てないから、このシュミレーターで感覚を掴んでちょうだい。」

ホルスに向って、

「使い方は今、教えたいけど、時間は30分くらい、良いかな?」


ホルスは黙って頷きます。

周辺にシールドを張ると、エンドラから、

『ララ様、これは?』


「結構大きな音が出るからだよ、使う時はこのイヤーマフもして頂戴」

 そう言ってヘッドフォン型の耳栓を渡します。

「これはシュミレーターだから理解したら、慣れたら、消音にしても良いよ」


『ララ様、実際は大きな音がすると言う事ですよね。』

「そうだよ、何せジェットエンジンだから、キーーーン、ってね。」


エンドラとホルスが引いてます。

「じゃあ、始めようか、イヤーマフをしたら念話で説明するからね。」

そう言うとスクロールデルタを取り出し、説明を始めます。


発電機を回すと大きな音がして、ホルスが、耳を押さえてしゃがみこみます。

ララが慌てて、イヤーマフを渡して、講義を続けます。


講義が終わり、エンドラが興奮した様に、

『ララ様、これは、タマが爆発するんですか、凄いです。』


「うん、魔石と魔方陣で、着弾と同時に火魔法の爆炎が発動するんだ、

 その他に、氷魔法のフリーズや、雷魔法のサンダーも出来るよ、

 先々ファイヤーボルトも出来る様にするつもり。」


『それって、弾に仕込むんですよね』

「そうだね。」

『タマの交換大変じゃないですか?』


「うん、マジックバックを使って、レバー一つで出来る様にするよ」

『すごく簡単に言いますけど・・・。』

エンドラはララの言う事をそれ以上考えても仕方が無いと諦めた様です。


「これを使って、10km先の林檎を打ち抜く精度を身に着けて頂戴ね。」

『ララ様、簡単に言いますけど・・・。』

「貴方なら大丈夫だよ。」


こんな調子であっという間に日が経ちます。


次話:修練も残す所後三日


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