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光と闇と薬師の少女  作者: 羽牟 星
745/970

745話 私の名前はティア

私の名前はティア


最初に呼ばれたのはダリン、

「あれ、緊張していますよ、こいつ。」


ダリンに聞こえた様です。

『だ、大丈夫ですララ様。』

何言ってんだか、右手と右足が一緒に出ていますよ。


少しして、ララが呼ばれます。赤ちゃんの顔を見た途端、

「この娘、知っている。何だろうこの感覚。」


(「凄く懐かしい、いつまでもお話をしていたい、

  とても大切なお友達・・・。」)


そんなこと有りえないと、言う考えと、

既視感、デジャブが重なり、茫然となります。

『ララ様、大丈夫ですか?』


サンサの声ではっと成ります。

「うん、この娘とどこかで会った様な気がして・・・。

 そんな事有るはずないのにね。」


ララが愛おしい様に、そっと頭に触れると、

言葉に成らない感情が飛び込んできます。

--ずっと一緒、困った時は必ず助けてあげる。--


ララが大きく目を開いたかと思うと、

ギュッと目を瞑り、涙が溢れます。

「有難う、でも今は、優しい家族と一緒に育ってね。」


「サンサ、この子の名前は?」

ララの様子を見て、驚いたのですが、気を取りなおし、


『はい、生まれた時に、神様、神界から、

 ティアと言う名前が届きました。』


「ん?神の名前は?」

『それが良く分からないんですけど、

 自分の持つ加護をすべて与えると言われました。』


「うっ、それは、生まれながらにして、その神の第一使徒、

 と言う事じゃない。どの神だ? ティア、ティアかぁ。」


ララが眉間にしわを寄せて考えています。


(「解ったわ、でも言ってはいけない気がする。

  良いわ、無理する事は無いわね。この子を守ってくれるんだから。

  それでいいわ、今は。」)


自分の中で決着が付いた様です。


ダリンがぼそりと、

『結局俺は子供二人とも名前を付けれんかった。』


「何、ぼやいとるんじゃ、三人目はお前が付ければいいだろうが、」

『あ、そうか、三人目か・・・。』


『何言ってんだろね、この人は、その前にアセナとティアを

 沢山可愛がってあげなきゃいけないでしょぅに。』

サンサが少しお冠です。


「この娘からは、火を司る神の力が感じるけど、強い火じゃなくて、

 温かい、皆を温める様な優しい力を感じるわ。 優しい娘よ、

 私もちょくちょく会いに来るわ、強いえにしを感じるの。」


『有難うございます、宜しくお願い致します。』

サンサが嬉しそうにララにお礼を言いました。


「とにかく、母子共に元気、皆に報告しておくね。」

そう言うと、部屋を出て行きます。


食堂に行って、念話で全員に連絡します。

(「サンサに赤ちゃんが生まれたよー!母子共に健康!

  女の子名前はティア、面会はしばらく遠慮してねー。」)


(『『『・・・『『おめでとー』』・・・』』』)

皆から念話が届きました。


お昼ご飯を食べて、みんなとお茶をして、

ティアの誕生祝い、どうしょうかと、

みんなでワチャワチャお話をして、外に出ます。


「そう言えば、最近アルテミスとアテナに会ってないなぁ。

 もう一歳に成っただろうし、ちょっと行ってみますか。」


次話:アルテミスとアテナ

☆¨*:♦.,☆¨*:♦., 登場者の紹介 ☆¨*:♦.,☆¨*:♦.,


ティア:女の子

    サンサとダリンの二人目。生まれながらに、とある神の第一使徒。


本当はタバサにしたかったんだけど・・・・。(羽牟)


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