表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
光と闇と薬師の少女  作者: 羽牟 星
737/970

737話 アザゼル公爵とジョジ

アザゼル公爵とジョジ


ベルゼブブ公爵の執事ジョジがアザゼル公爵に何か聞いている様です。

【公爵様、わたくしの主人より、以前の話と違っている様ですので、

 詳細をお聞きする様にと命を受けてきております。】


【うむ、そうだな、確認も含めて、最初から話しておこうか、

 所で、公爵はその蠅を通して向こうで聞いておるのか。】


【はい、我主人には此方の使い魔を通して全て見聞きされております。】

【以前にも話した事だが、数千年以一度、吸血鬼の血統の中で特別な魔力、

 魔物のくせに、神聖力、まぁ、神力とも言うが、それを中和する魔力を


 持つ者が生まれる。魔力と神力両方使える事もに成る。

 こいつを利用すれば魔王さえも倒す事が可能となる。

 今、魔王が眠っている、いや、目覚めさせない様にしている。


 この間にそいつをさらって、化工して魔王を倒す。

 わしが王となる。下克上を行うのだ。

 公爵には知らぬ存ぜぬを通して頂ければそれなりの処遇をさせてもらう。


 と、言うのが今までに話し。

 今、そいつを攫ってこようと、していたのだが、邪魔が入って居る。

 誰だか分からんので公爵に密偵を貸してほしいと頼んだ所じゃ。】


【公爵様、我主人が難色を示しております。

 此方から、密偵を出すと言う事は、完全に、そちらに加担する事に成り、

 もしもの時、言い訳出来ない。


 成功率も判らんのに、全てを掛ける訳にはいかない。

 危険な橋は渡りたくない。と申しております。】


(【怖気付きおって、しかし、今後の事も考えると、ベルゼブブには

  足抜け出来ない様に、して置く必要があるな。少しづつ、

  此方の闇に溶け込ませるとするか】)


【少し誤解があるようだな、まず、わしらが行っておるのは、

 この魔国の民が、より幸福に成る為、決して、個人的な野望ではないぞ。

 次にこの計画は、もう、ほぼ完成しておる。失敗の可能性は皆無だ。


 ただ、ほんの僅かな可能性、不確定要素を潰す為に、公爵の協力を

 頼んでおるのだ、もし、万が一、公爵の不安が現実に成ったとして、


 今回は儂の頼みで、執事を派遣したと言えばよい。

 どうかな?この魔国の未来のために、協力してもらえんかな?】


【我主人が、こちらに迷惑が掛からなければ良いと、長い付き合いだから、

 執事を貸すくらいは頼まれてやろうと、申しております。】


(【やれやれ、自分が安全だと分かると、少しでも甘い汁を吸おうとする。

  本当に、悪魔だわい。】)


【ふむ、理解してくれたようだな。それではジョジ、依頼の内容だが、

 ヴラド男爵の所にララと言うメイドが居る、その身辺を探って欲しい】


【承知致しました。取りあえず、そのメイドに、

 私の眷属を張り付かせましょう。

 所で、そのメイドはヴラド男爵の屋敷に居るんですね。】


【いや、どうも、メイドのくせに、屋敷の外へ自由に出歩けるらしい。

 まぁ、屋敷で見張って居れば、その内帰って来るだろう。】


【では、そのメイドの匂い、姿、形、特徴など教えて下さい。】

【うむ、これじゃ】

そう言ってララの姿、顔などが書かれた紙をジョジに渡します。


【それでは、報告は公爵様で宜しいでしょうか?

 一日一回報告で宜しいですか?】


【いや、特別な、明らかに普通のメイドとは異なる事を行っている場合、

 その内容を報告してくれ。取りあえずの報告先は儂に、時間は夜で良い。

 先々担当が必要な場合は、報告の時に引き継ぐ。】


【承知致しました。それでは失礼いたします。】

ジョジが一礼をすると、ふっと消えてしまいます。


しかし、ジョジの眷属|(Gです)が本邸の傍で、

いくら待ってもララが現れません。


屋敷の中に三匹入り込ませてみたが、あっと言う間に2匹殺されました。

最期の一匹は厨房の排水溝の中で動けません。


そう言えばこの屋敷には、G以外にも、昆虫が居ません。危険な所です。

何らかの天敵がいる様ないや~な気配がします。


次話:ジョジの考察

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ