表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
光と闇と薬師の少女  作者: 羽牟 星
734/968

734話 ゲネメ研究所のベタスライム 1

ゲネメ研究所のベタスライム 1


此処はゲネメ研究所、

ゲネメがアザゼル公爵の所から転移魔方陣で飛んで来ました。

さるダンジョンの最下層、ダンジョン核がある部屋。


大きな培養槽が目立ちますが、

その他、雑多な物が所狭しと転がっています。

まぁ、こいつらに整理整頓は無理でしょうね。


ゲネメが天界に有る水鏡の様な所をのぞき込んでいます。

【メイドのララとか言ったな。まさか、わしらの最終目的が


 ルビで有る事は知られてはいないと思うが、

 ヴラド子爵の所のメイドと言うのが引っかかる。

 う~む、どいつがララなんだ?

 

 この水鏡は天界の物の劣化版じゃから音が出ん。

 これでは判らんか。グリフォンの奴らに人相書きを作らせるか。】

独り言でそう言うと、転移魔方陣がある所に向います。


ゲネメが居なくなった後、何やらモゾりモゾりと動く者がいます。

スライムの様に纏まりは無く、ゼリーを床に落とした様な、崩れた、

ぐちゃりとした感じの黒くて気味の悪い物。幸い毛は生えていません。


此れで毛が生えていたら、燕尾服Gに負けない嫌悪感、破壊力が有ります。

それが培養槽の操作盤ににじり寄ると、手と目が一つづつ生えて来ました。

知識が有る様です。


その手で操作盤を動かすと、培養槽にプクプクと泡が出始めます。

すると、そのベタスライムから、一本の腕?指が有りませんが、出て来ました。

培養槽の上の蓋を少し開け、その隙間からその手を入れると、


握りこぶし位の塊がちぎれて落ちました。

培養槽の中でウゾウゾと動いて居ましたが、

小さく成り、消えてしまいました。


今度は隣の培養槽、中に色んな魔物をつぎはぎしたキメラが入って居ます。

その中にも手を落として、溶かし込みます。


するとキメラの目が開き、ベタスライムの方を見ますが、

目に感情が有りません。また、スッと目を閉じると、

何事もなかったかの様に培養槽に浮かんでいます。


他の五つの培養槽、この中にも大小異なる、キメラが入って居ますが、

その中の一つは人型、更にもう一つに羽の生えた人?天使?が入って

居ます。おや、最初の培養槽の中で小さいですが、動く者が居ます。


何かが生まれてのでしょうか。と、すると、培養槽を使って、

キメラたちを作っているのは、このベタスライムと言う事でしょうか?

合計七つの培養槽、さて、何が生まれるのでしょう。


次話:ゲネメ研究所のベタスライム 2


☆¨*:♦.,☆¨*:♦., 登場者の紹介 ☆¨*:♦.,☆¨*:♦.,


ベタスライム:

 ゲネメ研究所の廃品からゲネメが生み出した魔法生物。

 一般のスライムはグミの様な球形、しっかりとした形を溜めてるが、

 此方は床にべったりと張り付くように存在。アメーバの様な微細な生き物の

 集合体の様にも見える。目と手を出せる、知能は有る、言語能力不明。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ