720話 玉とたまとロッテ
たまとロッテ
『所で、ララ様明日は何の講義をするのですか?』
ララがしまったという顔をして、
(「明日の朝までにAIマスターからスクロール帰って来るかな?」)
「え~と、明日はお休みにしよう。明後日までに考えておくよ
め、面接もしなきゃならないしね。」
胡麻化したのがバレバレです。
『じゃあ、その様に、未受講者のリストはこの3名に成ります。』
そう言って、リストを渡されます。
『じゃあ、私はこれから明後日まで何をしましょうか?』
「え~と、魔力循環、魔力を回して、使える様にしておいて。」
『それから、オト様に相談したのですが、
私はララ様のお部屋にご一緒で宜しいのですか?』
ララがしまったぁ、のお顔、嘘つけませんね、この娘は。
「うんいいよ、たまが居るから、色々教わって、
影魔法は便利だから覚えるといいよ。
たぁまぁ~!」
『何にゃ。』
「この娘、あんたと一緒に私の専属に成るから、面倒見て上げて。」
『おっ、ワンコだけど可愛い娘ニャ。
わっちの事はたま姉さんとお呼びにゃ。』
『はい、宜しく、たま姉さん』
ララが思わず吹き出したくなるのを必死に押さえます。
『ララ様、何にゃ、何か面白い事言ったかにゃ?』
「何でもないよぉ~」と言って、逃げる様にその場を立ち去ります。
〔テレポート〕
修練村から10Km程離れた所に飛んで
「ぶっ、ひゃっひゃっひゃ!」
「たま姉さんかぁ。思わず吹いてしまいますね。
お。思い出し笑いが止まりません。あ~苦しい。」
「でも、これで、スクロールの件は何とかなりそうです。
さて、サンチェスがそろそろ繭玉から出て、訓練をしている頃ですね。
講義不参加の面接をかねて行ってみますか。」
〔テレポート〕
次話:新生サンチェス




