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光と闇と薬師の少女  作者: 羽牟 星
719/970

719話 講師ロッテ

講師ロッテ  


『ララ様、起きるにゃー!』

「ん~~ん、何時ぃ?」


『もう、9時にゃー!、本当に、起こさないと昼までも寝てるにゃね。』

「まだ早いよぉ~。」


『何を寝ぼけて居るにゃ。今朝は10時から講習会にゃ。

 顔も洗わないで、行く気かにゃぁ?』


「もうちょっと、あと5分。」

一分程して

『もう5分経ったにゃ』


「嘘、経ってないでしょ」

『もう十分起きてるニャ、二度寝は起きた時が地獄にゃ。

 このまま寝ても良いのかにゃ~~?』


「ララが毛布を持ち上げて飛び起き、たまにかぶさります。」

『うにゃー、〔テレポート〕』

逃げれました。


「テレポートは卑怯だ、この遊びでは反則、反則!」

ララが負け惜しみで騒いで居ます。

完全に起きたの確認した たまは


「遊びじゃないニャ、この修練場では常在戦場、

 負け惜しみは見苦しいだけにゃ」

そう言うとしっぽを立てて部屋から出て行きます。


「何だろ、凄くくやしいんだけど」

もそもそ言いながら支度をします。

悔しいのは、言い訳出来ないほど完璧に たまに言い負かされたからですね。


食堂に行くと、ロッテと数人で、

テーブルを移動して食堂半分程のスペースを作って居ました。

ララはもう直ぐ終わると判断して、手伝わずに見ています。


10時を少し回ると、ロッテが始めようか迷うっています。

「どうしたの、始めて良いわよ。」

『あと2~3人来るはずなんですが・・・。』


「良いわよ、今来れないのは、相応の理由が有るか、寝坊助さんね。

 未受講の者達のリスト作ってね。後で、面接するから。」

ララの個人面接と聞いて、講義を受けに来たものたちが首をすくめています。


今日来てよかったとでも思って居るのでしょうか。

「その人たちは、いつか時間を作って、補講で対応しましょう。

 じゃぁロッテ、始めて。」


「そうか、皆に言って居なかったね。」

「今日から講義は、ロッテにやって貰うからね。質問は出ないはずだけど、

 ロッテが答えられない質問は、まとめておいて、後で私が答えるわ。」


「ロッテ、良いよ。」

『はい、それでは、革鎧の使い方講習第二回目始めます。〔シールド〕』

シールドで囲って、〔シールド〕内の転写対象外者を指定します。


『前回は、一人一人にスクロールデルタを渡しましたが、

 今回からは、今回からは、この一つのスクロールデルタで

 みんなに知識転写を行います。


ロッテがスクロールデルタを出して説明すると、

”お”と言う感心、驚き、同意の入り混じった、声が皆から漏れました。


『開始!』スクロールに向って、思念を送ると、スクロールが持ち上がり、

上空3m位の所で停止して、回転を始めると、デルタの底部から

沢山の光の輪が出て輪が受講者の頭の上で止まり、回り出します。


ロッテがそれを確認すると、講義を始めます。

一時間分ほど経ち、講義も終盤に差し掛かり、ロッテが右手を上げると、

今までゆっくりと回っていたデルタが、どんどん回転速度を上げて行きます。


すると、頭の上で回っていた光の環から、小さな光の粒(魔方陣)が、

頭に降り注ぎ、消えて(吸収)行きます。


やがて光の粒も輪も消え、デルタの回転も収まり、

ロッテの所に帰って行きました。


『此れで、広義を終わります。皆さん、この革鎧はとても便利で、

 さすがララ様特性と言われる物です。是非、十分に活用してください。

 有難うございました。』


そう言い終わると、ララが拍手をします。

それにつられるように、みんなも立ち上がり、ロッテに拍手を送ります。


最初は驚いたロッテですが、みんなが微笑んで、喜んでくれている事、

自分に向って、拍手をしてくれている事に、涙目に成り、

ララの胸に飛び込んでしまいました。


ララが優しくロッテの頭を撫でて、

『素晴らしい講義だったよ。ほら、みんなも、喜んで、褒めてるよ。』


ロッテを皆の方に振り向かせると、ロッテが皆に向って深々と頭を下げます。

『有難うございました・・・。』

「さぁ、テーブル片付けよう。」


そう言うとみんなが動き出します。

あっという間に片付き、みんな、ロッテに声をかけて、帰って行きます。


「ロッテ、凄く良かったよ、この調子で明日からもお願いね。」

『は~い』明るい、良い御返事です。


次話:たまとロッテ

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