717話 ロッテにシールド魔法の転写
ロッテにシールド魔法の転写
「じゃあ、レトアとブコイは自主学習をしていてちょうだい。
私はロッテに集団用のスクロールデルタの使い方を教えるわ。」
ロッテが、驚いた様な顔をします。
『あの、ララ様、沢山あるのですか?』
「大丈夫、治療したから気分が悪く成らないと思うよ。」
『最初は少しにしましょうね。』
「そうだね、二つ三つ遣って大丈夫なら、その先もやりましょう。」
ロッテが物すごく不安そうな顔をします。
ララはこれ以上言葉で言っても判らないと判断し、
とにかくやって見せる事にします。
「最初はシールドを覚えるよ、
これが出来ないと集団用のスクロールデルタが使えないからね。」
そう言うとシールド用のスクロールデルタを取り出し。
講義を始めます。
ララがロッテの様子を観察しながら、広義を進めて、
最後の魔方陣が降りかかり、終了します。
ロッテがきょとんとした顔をしています。
「どお、前にみたい気分が悪く成らないでしょう?」
『ララ様、どうなっているんですか?此れなら大丈夫です。』
ロッテが興奮気味に答えます。
「貴方の魔力が上手く回って居なかったから、私の魔力を流して、
経路の通りを良くしたんだよ、
ロッテの中に残って居る私の魔力は
一週間ほどで消えるけど、その頃には貴方の経路も整って、
魔力も順調に流れる様に成るわ」
ロッテが驚いた様に、
『ララ様って何でも出来るんですね。
みんなが尊敬するのが良く分かります。私も信者に成りそうです。』
「あの、止めてくれる、そんな崇拝でもされるような事は、
くすぐったくて仕方ないから。私の出来る事を遣っているだけだし、
これから、みんなに頑張って貰わなくちゃ成らないんだから・・・。」
ララの話が尻つぼみに成ったのでロッテが首を傾げています。
(「此れから起きる事を考えると、急いでみんなのレベルを上げないと
いけないよのね。もしかしたら何人かは・・・。」)
次話:集団用スクロールデルタの使い方




