715話 スクロールデルタの改良
スクロールデルタの改良
マジックバックから飛行のスクロールを出し、改良を始めると、
空中に展開する沢山の魔方陣を見た三人がポカンと口を開けて
見ています。
「ほらほら、こっちは良いから。ロッテ、講義を進めて。」
そう言われて、講義を再開しますが、気に成って仕方が有りません。
「こりゃ駄目だね〔シールド〕」
見聞きが出来ない様に〔シールド〕の中でやる事にしました。
さほど時間もかからずに出来ました。
「出来たっと、後はこの部分を他のにコピーすれば終りね。」
シールドを解除すると、ロッテの方も、丁度終った所、
デルタから二人に魔方陣が降りている所でした。
「どお、革鎧の使い方わかった?」
『ララ様、凄いですね、これ。』
「そうだよ、活用してね。」
『『はい。』』良いお返事でした。
「次は、私が三人に飛行、テレポート、探査探知の講義をするよ。
ライトアローとファイヤーアローはレトアとブコイは出来るから、
ロッテには後から教えるね。」
『『はい、』』
レトアとブコイは良いお返事ですが、ロッテは渋い顔をしています。
『あの、ララ様、私への補修は明日と言う事でお願いできませんか?』
「いいよ」
他にも教えるものがあるから、明日纏めてやるからいいゃ。
と言う気持ちだったのですが、ロッテが驚いています。
こんなに簡単にOKが出るとは思わなかった様です。
「その代わり、今日は、覚えた事、講義出来る様にして置いてね。」
ロッテが渋い顔、
(『宿題が出るとは思わなかったなぁ。』)
「じゃあ、まずは飛行からね。」
ララがスクロールデルタを取り出し、三人を見て、誰に記憶させるかを
スクロールデルタに記録させます。
「ロッテ、このスクロールは改良型で、
一つで100人位間まで記憶させる事が出来ます。
ただし、誰に記憶させるかを指定しなければ成りません。方法は二つ。」
「一人りずつ、指定する方法と、シールドを張って、
その範囲内の者と、指定する方法、今は三人だからロッテ、レトア、ブコイ
と、三人を指定しました。」
『ララ様、私〔シールド〕出来ません。』
「あれま、じゃあ、これが終わったら教えるね、簡単だから。」
『うへ~~。』
ロッテが露骨に嫌な顔をします。
「何でそんなに嫌がるかな?後からお話ししましょうね。」
ロッテがしまったという様な顔をしますが、ララは無視して、講義を始めます。
ララがスクロールに魔力を通すと、スクロールから三つ魔方陣が出て。
三人の頭の上で回有ります。
ロッテが上目遣いで魔方陣を見ています。
ララが講義を続け、終える頃には三人とも、出来る様になりました。
「ロッテ、魔力量をあげると、もっと自由に飛べるよ、魔力量をあげるのは、
時間が有る時に、とにかく魔力循環で魔力を回してね。」
『ララ様、あの、私、これで十分なのですが・・・。』
ララが眉間にしわを寄せていますが、
「ま、良いわ。その件は後でね。」
「続いてレテポートだよ。」
テレポートと魔力探知の講義が終り、三人とも出来る様になりましたが、
ロッテの様子が変です。
次話:ロッテの魔力詰まり。




