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光と闇と薬師の少女  作者: 羽牟 星
714/968

714話 ロッテの講義(革鎧)

ロッテの講義(革鎧)


二時間ほど経ったでしょうか、上半身を起こしてララが目を覚まします。

ぼんやり、左右を見渡し、理解が追い付いていない様です。

ここは何処、私は誰と言ったところでしょうね。


目に光が戻り、はっとした様に、横を見て、ロッテを起こします。

「ロッテ、起きて、寝すぎた。」


『はにゃにゃ、へにゃにゃ。おなかいっぱいですぅ・・・。ぐぅ・・・。』

此方も、完璧に寝ぼけていますね。

「遅刻、急ぐよ。」


そう言うと、ハンドでロッテを持ち上げ、

レトアとブコイの修練場に急ぎます。


修練場に着くと、二人が向い合って胡坐を組んで瞑想しています。

魔力を循環させ、練り上げています。


ロッテをその辺に転がして、様子を見ていると、程無くして、

瞑想を終了させて、こちらを向きました。


「いいよ、時間が有る時はそうやって、魔力を練っていると、

 魔力が扱いやすく成るからね。」


「今日はこれから、そこに転がっているロッテに革鎧の使い方を

 教えてもらう事にするからね。」


未だに眼が覚めやらぬ状態だったロッテが、むくりと起き上がり、

『酷いですね、転がしたのはララ様でしょうに。』

ご立腹の様です。


「ロッテ、あんたのマジックポシェットに革鎧学習用のスクロール

 入れて置いたから、講義の時は人数分出して渡してね。」


『あら手早い事。』

(「複数に教える時のスクロールデルタ作った方が良さそうです。

  その方が管理しやすいですしね。」)


「さて、始めてご覧」

『は~い』


レトアとブコイが顔を見合わせて、頷いています。

ララでは無くて、犬人のメイドに遣らせるのかと、戸惑った様ですが、

ララが付いているので、良いのかと納得したようです。


ロッテがスクロールデルタを二つ取り出し、二人に渡し、

『さて、その三角に魔力を少し通してみて下さい。』

二人が魔力を通すと、頭の上に持ち上がり、回転し出します。


『余り気にしないでね。じゃあ、革鎧の抗議をします。』

講義を見ていたララが、

(「良いですね。もしかしたら私より上手いかも。」)


(「そうだ、多人数に教える時、人数分のスクロールを

  用意するのは非効率です。一度に100人位出来るのも作りますか、」)


次話:スクロールデルタの改良

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