表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
光と闇と薬師の少女  作者: 羽牟 星
712/968

712話 ロッテのワンコ言葉

ロッテのワンコ言葉


「じゃあ、遣るよ、此れからの講義は

 貴方にやって貰うからね、しっかり覚えて。」


『ふゃ~い』

「何じゃい、そのやる気ない返事。いいゃ、じゃぁ講義を始めるよ。』


一通り、説明した所で、

「どお、出来そう?」

ロッテが天井を見上げてブツブツ言ってます


『OKわん、明日の講義は任せてわん。』

「おっ?急にワンコ言葉に成りましたね。」

『この方が偉ぶってないから良いわん。』


「確かにねぇ、偉ぶった先生は向かないわねぇ。

 まぁ、みんなに可愛がられた方が得よね。

 じゃあ、今日は後二つ位覚えてみようか」


ロッテがお目目まん丸、びっくりした顔でララを見ます。

『ララ様、何を言いているワン、私のおつむは一つで一杯一杯です。』

「大丈夫、スクロースで焼きつけるから大丈夫だよ。」


『ぎゃぁ~~。今日はこれで勘弁してください。

 明日、ちゃんと出来たら、次覚えますから、』

ロッテが座り込んで、両手を握り合わせて、拝んでます。


(「何でしょ、ロッテの顔がレミと重なりますわ。」)

「分かった、分かったょ、じゃあ、今後の計画だけ説明しようか。」

ロッテがまだあるのかと、顔を引きつらせて居ます。


「そんな顔しなくても大丈夫、

 AIマスターに記憶転送されるより、楽なはずだからね。」

少し安心したのか、表情が緩みます。


「うん、やって貰う事は、眷属達に必要な基本の魔法操作を覚えて、

 皆が出来る様に教えてもらう事だよ。ここ、修練場に居る間に覚えて、

 練習してここを出てから、眷属達にも教えてもらうからね。」


余裕がある事が解ったのか少し安心した様です。

「でもね、私も忙しいからずっと付いている事が出来ないので、

 出来たら一日で覚えて欲しいんだ。」


「革鎧の使い方は覚えたから、後はムービング、空中歩行と飛行、

 ライトアロー、ファイヤーアロー、テレポート、探査、

 まぁ、これ位は直ぐに覚えれるから大丈夫だよ。」


ロッテが、ポカンと口を開けて

『ララ様、全然大丈夫な気がしないのですが・・・。』


「あはははは、考えて悩むより、遣ってみた方が早いよ。

 じゃあ、ムービングからね。」


『待って、待って、ララ様、どうして今覚える流れに成るのですか?』

「ちぇ。」


『チェって、チェって言いましたよね。もう、油断も隙も有りませんね、

 とにかく、明日革鎧の講義が終わってから、先の事をご相談します。』


「じゃあ、こうしよう、今日、午後にレトアとブコイに、革鎧と

 飛行、テレポート、探査探知の講義をするから、一緒にやりましょう、


 その為に今はムービングを覚えましょうね。

 これが出来ないと飛行が出来ませんからね。」


ロッテがしぶしぶ

『はぁ~い』


と言う事で、ララの講義が始まり、何とか、体を支えて、

空中に静止出来る所まで出来ました。


『はい、良く出来ました、では、少し早いですけど、お昼休みとします。』

ロッテがへたり込んで、

しっぽが2~3回パタンパタンと地面をたたいた所で動かなく成りました。


「あらあら、死んだふりかしら、」

「これを飲んで、少し元気に成るわよ」

ミックスポーションをロッテの目の前に置きます。


ロッテがちらりとポーションを見て、のそのそと起き上がり、

ポーションを、ぐいと飲むと

『フゥ~い』とため息をつきます。何かぶつぶつ言っています。


『死んだふりは酷いわね、ポーションくれたから良いけど。』

「ぶちぶち言ってないで、食堂に行きましょ。」

『は~い』



次話:おいしい豚汁

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ