711話 ロッテ
☆¨*:♦.,☆¨*:♦., 登場者の紹介 ☆¨*:♦.,☆¨*:♦.,
ロッテ
メイド服を着た犬人、芝系の白犬ちゃんです。
銀髪、たれ耳の女の子。スクロールデルタの講師役
ロッテ
その日の午前中は午後からのレトアとブコイの修練の為、飛行、
テレポート、探査探知のスクロールデルタを手直しします。
革鎧の時で基本が出来ているので割と簡単に出来ました。
「これから、スクロールデルタ使うたびに私が講義をするんじゃあ、
大変ですねぇ。誰かいないかしら。
この修練場に来ている子は皆訓練に忙しいから駄目ね。
アンドロイドが良いんだけど、」
と言って、マジックポシェット、バック、BOXをガサガサあさります。
「あっ。居た、里でメイドにしようと思って居た子が
まだバックの中で眠っているわ。」
そう言うと、
「ロッテ来て。」
ララより少し小さい女の子を引っ張り出します。
”ドテン”
『あてててて。、ララ様、もっと優しくぅ』
メイド服、芝系の白犬ちゃんです。銀髪が綺麗です。
「ほら、立って。」
のそのそ立ち上がります。
(大丈夫かな、ちょっと不安に成ってきました。)
「貴方に講師をやって欲しくて呼んだんですけど・・・。出来ます?」
『ララ様、話が全く見えません。』
「御免、ちゃんと説明するね。
スクロールデルタを使って、
色んな知識とか、魔法を教えたいんだけど、
従来の魔方陣で記憶を叩き込む方法だと、
気分が悪く成ったりする子が結構いるんだよ。
それでね、魔方陣に手を加えて、講義を受けながら、
スクロールデルタの魔方陣で理解を促進し、記憶力、
応用力を高める効果を発揮させるんだ、
今日やってみたんだけど、結構好評で、
これからスクロールデルタを使う時はこれで行く事に
したんだけど、私は結構忙しい、
そこで、新たに講師役として、ロッテを呼んだんだ。」
『と言う事は、私はその講義の内容はおろか
その能力を使えなければ成らないわけですよね。』
「そう言う事に成るね。」
『私には誰が教えてくれるんですか?』
ララが自分の鼻を指さし、
「私、」
ロッテが露骨に嫌な顔をします。
『ララ様、あの、嫌な予感しかしないんですが』
「大丈夫よぉ~。」
ララがのりのり、ご機嫌です。
(この娘賢そうだし、結構使えそう、
それに私対して、こんな塩対応は眷属達だとしないから、新鮮。
妹的に使ちゃおうかなぁ~)
「私が講義をしながら、
貴方がスクロールデルタを使って覚えればいいのよ、簡単でしょ」
『やっても居ないのに簡単かどうかは、わっかりませ~ん。』
ララがスクロールデルタを取り出し、
「では、早速、革鎧の使い方から始めます。」
『ララ様お待ちください、唐突過ぎます。少しお茶でもして、
親睦を深めてから初めては如何でしょうか、』
「あんたねぇ、それを許したら、あんたは何かにつけて休憩で、
一日中お茶して居る様に成るんじゃない?」
『いやあの・・。』ロッテが思いついた様に
『ララ様、私、革鎧見た頃がありません。』
「ふむ、じゃあ、これ付けて。」
可愛いピンクの革鎧が出て来ました。
『きゃ~,可愛いですぅ。此れ、頂けるんですか?』
ロッテに革鎧とスクロールデルタを渡します。
「使っていいけどまずは、このスクロールデルタを持って、
”発動”と念じて頂戴。壊したら駄目だよ。」
コクコクとうなづくと、
『発動』
二重の魔方陣が現れ頭の上でくるくると回るのを見て、
『きゃぁ、かわい~~。ララ様、これ何?』
「それはスクロールデルタの魔方陣。
これから行う私の講義をロッテの頭に刻み込むものだよ。」
『ウゲ・・・。痛くないですか?』
「痛くはないよ、脳自体に痛覚は無いからね。って。
お前脳有るの?アンドロイドだよね。」
『あはは、忘れてました、私ロボットでした。はい、』
「ん?どしたの?」
ロッテがミミペタで下を向いたのでどうしたのかと聞いてみると
『テンション駄々下がりです。』
「何で?」
『自分がロボットだって、思い出したからですう!』
「どして?私もアンドロイドだよ?」
『へっ?!』
「何、驚いているの私はアンドロイドを依り代としたララの魂だよ、
あんたも魂はどこかの誰かでしょ?」
『そうでした私は辺境の村の・・・・。あばばばば。
それを言っちゃあ駄目です。私はメイドのロッテです。』
危ない所で立ち直りました。
(やはりアンドロイドたちは、
不慮の死を遂げた魂たちが入って居るのですね。
約定として他言無用ですか、納得です。)
次話:ロッテのワンコ言葉




