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光と闇と薬師の少女  作者: 羽牟 星
705/970

705話 カンとグラディス

カンとグラディス


二人も休憩、お茶をしに来た様です。

ちょうどいいので進捗について聞く事にしました。


『あ、ララ様、休憩ですか』

「まぁそんなもんだけど、

 二人は今、ベレヌス様にどんなことを教わっているの?」


グラディスが

『はい、高度医療魔法の為の魔力操作の訓練を終えて、

 今は、沢山の人が戦や事故などで怪我をした場合で、


 治療師が足りない場合の対処方法を学んでます。』

「ほう、それは興味があるわ、教えて。」


『まだ、始まったばかりで大したことは教わっていないんですけど。

 沢山のけが人が一度に運ばれた場合は、

 延命を基本に、行うと言われました。


 頭や内臓に傷を負った者、大量出血、やばいと思ったら、

 ポーションぶっかけろ、と言われました。』

「ブっ!まぁ、ある意味正解。」


『ポーションなかったら、命の危険が有る者を集めて範囲治療、

 サンクチュアリ等を行い取りあえず延命させてから、

 個々の治療に当たらなければ成らない。と言う事でした。』


「じゃあ、サンクチュアリは使えるの?」

『出来ますけど、患者が多いとどうしても範囲が大きくなりすぎて、

 魔力消費が大きくなりすぎると言う事で、駄目だしされます。』


「???。そんなに患者が沢山いる所に行っているの?」

『いえ、ベレネス様の幻影魔法で作られたテントの簡易治療所です。』

「なる程ね。今、グラディスのサンクチュアリはどれ位の大きさ?」


『はい、半径10m位ですけど、

 それではすぐに魔力が枯渇するからもっと小さくと言われています。

 でも、怪我している人が居れば、救いたいです。』


あれま、半べそです。魔力タンクを使えば何とか成るでしょうけど、

そう言う事ではないですね。

「グラディスは〔シールド〕は張れるよね。」


『はい、半径3m位なら数時間張り続ける事が出来ますが?』

「その〔シールド〕を人や音が通れる位、

 でも、魔法や魔力は逃げない、入らない様に張れる?」


『遣った事は無いですけど、出来ると思います。』

「その中をハイヒールレベルの治療魔法で満たして、

 患者の間を歩いて行けばいいんじゃない?」


グラディスが口をポカンと開けています。カンが

『そうか、逆転の発想だ、患者を動かすんじゃなくて、

 自分が患者の周りを歩けばいいんだ、


 そうすれば範囲を小さくしても沢山の患者を回復できる。

 うわぁ~~凄いぞそれ。』


グラディスがはっと、目が覚めた様に、

「ララ様、出来ます、出来ます。」


 興奮した様にグラディスが立ち上がると、

〔シールド〕、〔ハイヒールシャワー〕

 

興奮して、食堂で魔法を発動しちゃいましたね。

回復魔法だし、良いんですけど・・・。


『ララ様、意識を固定すれば、一時間位は出来ます。』

「グラディス、〔ハイヒールシャワー〕じゃあ、無駄使いだよ。

 ハイヒール魔法を満たす様にイメージしてやってご覧」


『えっ、はい。もう一度』

〔シールド〕〔ハイヒール〕

『ララ様、楽です。』


「治療人数が多く成ると、魔法が消費されて薄く成るから、

 〔ハイヒール〕を重ね掛けしてね。」

『はい、有難うございます。』


『カン、行こう。』

『はい。』

お辞儀をして二人で走って行きました。


「あははは、姉と弟みたいですね。

 あれ?あの二人お茶をしに来たんですよね。

 いいですけど。


 そう言えばサンチェスはどうなりましたかね、

 最近と言うか、全然見ないんですけど。

 ちょっと行ってみましょうか。」


そう言うと食堂を後にします。

お茶をしていたエンドラが、

「ララ様って、お悩み相談所みたいです。」


熊姉さんが、調理場からニコニコしながら此方を見ています。



次話:サンチェス

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