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光と闇と薬師の少女  作者: 羽牟 星
704/971

704話 エンドラ

エンドラ:後にホルスの目の加護を貰う

エンドラ


そこへ、エンドラが長い杖にすがりながら、入ってきます。息も絶え絶えです。

「あなた、如何したの?」

『お腹減った、魔力無い。』


ぼそりと、答えると、小上がりに倒れ込みます。

ララが近くに寄り、ミックスポーションを取り出して、

「ほら、飲みなさい。」


エンドラがちらりと、ポーションを見て、受取り、

起き上がって、一気に飲みます。

『ふぅ。』一息つきます。


「ずいぶん大変そうね、でも革鎧付けているんだから、

 魔力枯渇は防げると思うけど?」

『えっ?これにそんな事が出来るんですか?』


驚いて革鎧の胸元を引っ張ります。

「ありゃ~、教えてもらっていないんだね。サンチェスの馬鹿め。

 丁度良いわ、これ使ってみましょう。」


ララがスクロールデルタを一本出します。

「此れを広げて、発動と念じてスクロールデルタに軽く魔力を通して頂戴。」

『ララ様、これ、何ですか?』


「御免、サンチェスの事言えないね。

 これは革鎧の機能と使い方を教えるスクロールデルタ。

 発動させると、頭の中に使い方が刻まれます。」


『えっ?』

と言ってスクロールデルタを閉じてしまいました。


『ララ様、刻み込むって、恐くないですか。』

「大丈夫、私が作った物だよ、害が有る訳ないじゃん。」


『そ、そうですね。』

そう言うと、恐る恐るスクロールデルタを広げ、

『発動』


スクロールデルタから魔方陣が立ち上がり、エンドラに吸込まれます。

と、エンドラが白目をむいて後ろに倒れます。お座敷で良かったですね。


「あらま、こういう反応は初めてですね。」

おばちゃんにジュースを貰うと、

「ほれ、これ飲みなさい。」


ストローを口に入れると、一口二口飲んで、

『ふぅ、』と息を吐きます。

『ララ様、これ、何ですか、頭の中かき回されるような感じだったんですけど、』


「だから、革鎧の知識を頭に入れたんだよ。革鎧の使い方、分かったでしょう。」

『ん?』

『本当だ、分かります。これ便利ですね。』


『ララ様、このスクロールデルタって物、便利ですけど、

 むやみに使うと、頭の中壊れそうですね。』


「なる程、そういう感想も有りますか、

 事前説明を考えた方が良さそうですね。」


「所で、貴方の訓練はどうなの?」

『はい、今はサラスワティ様に指導して頂いておりますが、

 サラスワティ様が今度、Cパパの指導に当たるとかで、


 私はホルス様に見てもらう事に成りました。

 サラスワティ様が言うには、私には鑑定の高位互換で人、物の性質、

 善悪までもが見る事が出来る様に成ると言われました。


 その為、ホルス様が良いだろうと言われております。』

「凄いね。所でその杖は?」

『これはサラスワティ様に貰ったのですが、特に何も言われておりません。』


「ちょっと、見せてもらっていい?」

杖を受け取り、鑑定を掛けてみましたが、

神木と出ただけで、効能も何も出ません。


「今の所、ただの木だけど、神木だし、

 サラスワティ様がくれたものだから何か有るのかもしれない、

 そのまま使って居なさい」


『はい。』

そろそろ部屋に戻ろうかと思って居た所に、

カンとグラディス、が入ってきました。


次話:カンとグラディス

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