703話 拡散波動砲
拡散波動砲
ララがキャンディー砲のスクロールデルタを仕舞いながら
「さてと、二人には悪いけど、キャンディー砲は今は教えられないみたい。」
二人は突然オト様が現れて、ララ様とお話してたかと思うと
ポッと消えてしまうし、何が何だかわかりません。
『私たちはどうしたらよいのでしょうか。』
レトアが不安そうです。
「そうね、横やりが入って気がそがれちゃったし、今日は終わりにしましょう、
明日、テレポートを覚えましょうか、
そうだ、二つの魔法の同時発動を覚えたから、
ムービングも二本の手で短剣二本使えないかな?
手が空いたら練習してみて。」
と言って木の短剣4本を出して二人の前に起きます。
『『はい』』
「じゃあ、今日はお終い、ご苦労様。」
ララは食堂に向います。二人は、ムービングで短剣の練習をするようです。
何んか疲れちった。
「熊かあさん、じゃなかった熊お姉さん、ジュース頂戴。」
〚何だいその取ってつけた様な、お姉さんは〛
「すんまへん。ジュースくらはい。」
〚ずいぶん疲れているみたいだね。はいよ。〛
テーブルに突っ伏していると、顔の傍にジュースが置かれます。
それをストローでじゅるじゅる飲みながら、
(明日は、二人に飛行とテレポート、
短距離移動を駆使した戦闘を教えましょうかねぇ、
ムービングの先から発動させるアロー系の魔法は
少数の相手には有利ですけど、広域殲滅魔法には向きませんねぇ。
う~~ん、そうだ、あれが有った、拡散波動砲!。
でかいファイヤーボールを打って、途中で前方に向けて爆散、
沢山のファイヤーアローを広範囲に打ち込む。
あるいは、ノヴァ系の魔法を打ち上げて、上空で爆散、
アローレインみたいに炎の矢を降らせるのはかなり有効ですね。
どちらも膨大な魔力が必要ですから、二人には向いているでしょう。)
また、とんでもない事を考えていますが、明日やる事が決まったのか、
少し元気に成った様です。
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