694話 ブコイの魔力制御
ブコイの魔力制御----694-------
レトアの手を離すと、「今度はブコイね。」
同じ様に手を繋いで、魔力を流して、教えて行きます。
ブコイに教え終わった所で、
「今日は、お昼過ぎまで、この感覚に成れてね。
貴方達なら、そうそう時間は掛からないと思うわ。」
お昼過ぎ、16時くらいまで、
自分で魔力制御の練習をしてもらう為に、ララは関を外す事にします。
「私はクロウ丸の所に行って来るから、16時頃戻るね。
その頃までに何とか頑張ってやってみて頂戴。」
そう言うと、二人を置いて、クロウ丸の訓練施設の方に歩いて行きます。
ララが居なく成ると、
『レトア、これ、何とかなりそうか?』
『う~~ん、ララ様が作った中丹田のたまり場、
そこから出すのは何とかなるけど、下丹田からの補充が、上手く出来ない、
下手すると、ぶわって、流れちゃいそうで怖い。』
『やっぱりか、俺もだ、なぁ、思ったんだけど、
下丹田と中丹田、ほっそーい管で繋いだらどうだ?
その管に栓を付けるイメージで、必要ない時は止。
使う時は常時開けておく感じ、出来ないかな。』
『うん、それいいかも、遣ってみようよ。』
そう言うと二人で向かい合って、眉間にしわを寄せて頑張って居ます。
レトアが
『うん、細い管でつないだ方が制御しやすい、
この管の太さを変える事に意識を使えば、良いね。』
『普段は、ここの魔力を使って魔法を使う様にして、
他の魔力は体内循環の回す様にすると・・・。
なれるまで少しかかりそうだなぁ』
ブコイがぼやいています。
次話:クロウ丸とドレク




