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光と闇と薬師の少女  作者: 羽牟 星
691/969

691話 スクロールデルタの不具合訂正

☆¨*:♦.,☆¨*:♦., 魔法の紹介 ☆¨*:♦.,☆¨*:♦.,


〔マジックキャンセル〕

 発動している魔法を打ち消す。

 発動している魔方陣の一部を変えて重ねる様にする。

 力技では無いので、魔力消費はさほどではないが、

 打ち消す魔法を良く理解していないと

 発動出来ない。使い勝手は良くない。

スクロールデルタの不具合訂正

「さて、今覚えた魔法をやってみましょうか」

アイとアンを並べて座らせ、前にスプーンを置きます。

「ハンドは出せますね」


アンが

『えっ?何ですかそれ・・って。あれ、分かります。

 知ってます。何で?』


「それが今スクロールで得た知識だよ」

アンの目が点です。


「まぁそういうもんだと思っておいてね。

 それじゃあ、そのスプーンを持ち上げて。」

『(『ムービング』)』


「出来るね、じゃあ、そのスプーンをこういう風に回してみて。」

ララが見本を見せますと、アンとアイが、スプーンの周りを回り出します。

『(『きゃぁ!!目が回りますぅ』)』


「ストップストップ」止まりません。

「魔法解除〔マジックキャンセル〕」

魔法を中和させて、回転を止めると、二人が転がってしまいました。


目を回していますね。

「〔ヒール〕」

『ララ様、これは?』


アイが、何が起きたのかと、ララに聞きますが、

ララは急いで、スクロールの魔方陣をチェックします。


「あ~~。ここだぁ。

[指定物を回す]が[指定物を回る]に成ってる。」


「ごめ~ん。直ぐに直すから、

 もう一度スクロールに魔力を通して上書きして頂戴。」


急いで直したスクロールを渡して、

記憶の上書き(訂正)をしてもらいます。


「所で、アイ、貴方はハンドもスプーン回しも出来るよね、

 でも、アンと一緒に回ったと言う事は、スクロールに上書きされた?」


(『みたいです。全く意識せずに使ったのですが、

 アンと同じ事に成たので驚きました。』)


「なる程、経験で得たものより、スクロールで得た物の方が優先、

 上書きされると言う事ですか。ふぅ~~ん。」


ララが何やら考えていますがすぐに、

「じゃあ、もう一度スプーンを持ち上げて回してみようか。」


アンが嫌そうな顔をしますが、しぶしぶハンドでスプーンを持ち上げ、

ゆっくりと回します。

『あらら、ララ様、出来ました、』


次話:スクロールデルタ検証試験の続き

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