表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
光と闇と薬師の少女  作者: 羽牟 星
690/971

690話 アンで人体実験

アンで人体実験



「アイとアン、これから少し、一時間位、付き合ってもらっていい?」

(『はい、この後は夕方まで開いています。』)


アイが答えると

『ララ様、ララ様、何をやるんですか?私がやっていいんですか?』

アンが食いついて来ます。


「此れからアンに魔法を覚えておらうかと思って居ます。」

『オッシャー!!』

アンの大きな声にアイもララもビックリです。お目目をキラキラさせて。


『どんな魔法ですか、やっぱり、強力な炎で焼き尽くす、

 いやいや、ガチンガチンに凍らせて、風魔法でざっくり?。』


「落ち着きなさい。最初からそんな事出来る訳無いでしょう。

 そんなのは見習騎士にドラゴン退治して来いと言っている様なもんでしょう。

 所であんた、魔法使えるの?」


アンががっくりしています。

『生活魔法を少々・・・。』

「少し、私と魔力循環やろうか?アイも降りておいで。」


(『はい!』)

ぴょんと小さなハツカネズミがアンの頭から降りて来ます。


「じゃあ、アン、私と向かい合って座って。貴方の右手をわたしの左手に乗せて、

 アイは私の右掌に乗って。アンの左手を広げて、アイが触りやす用にして、

 アイ、アンの左手の何処か触って。」


「良いね、最初はゆっくりね。」

魔力循環を行い、固まっている魔力を15分ほどかけて、ほぐします。


『ララ様、気持ちよくて寝ちゃいそうです』

アイが気持ち良さそうです。アンは船漕いでます。

そろそろいい頃合いですね。


「じゃあ、二人とも目を開けて、このスクロールデルタを持って、

 発動と念じてスクロールデルタに軽く魔力を通して頂戴」

ララがマジックボックスからスクロールデルタを出してアンに渡します。


最初にアンが行います。

『発動』


スクロールデルタがふわりとアンの目の前に浮き上がり、

ゆっくり回転すると魔方陣がキラキラと舞い、アンの体に吸込まれます。

『うわぁ。な、なんですかこれ。頭の中を何かが走り回ってますぅ。』


知識の転送が終ると、スクロールデルタは回転を止め、アンの手に戻ります。

アンからスクロールデルタを受け取り、魔力を充填して。

「今度はアイね。」スクロールデルタ下に置き、その前ににアイを置きます。


(『発動』)(『あぁ。』)

お目目瞑って頭を抱えてます。少しすると

(『ああ、ビックリしました』)アイが復帰。


(『ララ様、あれは何だったんですか?』)

「魔法によって、知識を頭に書き込まれたんだよ。」

(『気持ちが良いものではないですね。』)


「まあ、苦い薬だとでも思っておくといいよ。」

(『なる程です。』)


次話:スクロールデルタの不具合訂正

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ