686話 シオン
シオン
『ララ様、起きるにゃー』タマの声で目が覚めます。
「たまぁ、なんじぃ?」
『8時だニャ』。「はいヨ~。」
着替えて、朝のルーティンをこなして、食堂に向います。
食堂に入ると、シオンとクキがお茶をしている様です。
ちょうどいいので、話を聞いてみましょう。
トレーに食事を載せて、二人のテーブルに向います。
「おはよ~。」
『あ、ララ様、おはようございます。』
シオンの挨拶の後、クキが慌てて、
『お、おはようございますぅ。』
「二人とも、訓練は順調?」
「シオンは、今まで、どんな精霊と契約を交わせたの?」
シオンが
『ララ様、今は、風精霊神シルフ様と火精霊神-アポロ様の加護を頂き、
風精霊ルドラ(中級)と火精霊イフリート(上級)
お二方と契約を結ぶ事が出来ました。
今は水精霊神-ウインディーネ様の加護を頂ける様に、頑張っている所です。』
「凄いね、ルドラは中級、イフリートは上級の精霊だよ。魔力は大丈夫なの?」
『はい、精霊神様より精霊石を頂きました。』
「げっ。精霊石は門外不出、各精霊神が守るべきもので、その守護が
精霊神の存在理由にも成る、とんでもない物なんだけど・・・。」
『よくわかりませんが、指輪にして頂きました。』
と言って、右手の人差し指と中指にはめている指輪を見せてくれます。
”ゴン”ララがテーブルにおでこをぶつけて、何かつぶやいてます。
「良いのかな、いいのかな。・・・。」
「ここは私は知らなかった事にしましょう。そうしましょう。」
ララの中で決着が付いた様です。
次話:クキ-------------




