683話 実験開始
実験開始
「3、2、1、0発射」
”ポン”何やら軽い音がして赤い印が5cm程ちょこっと見えてお終いです。
「何じゃこら、期待していたのとは全然違うじゃん。」
ぶつぶつ言いながら次の実験です。
「精製魔石の粉。」
準備をして〔ムービング〕「3、2、1、0発射」
”ぺン”「さっきより気の無い音がしたぞぉ」
赤い印がちらっと見えてた程度です。
「次、次!」くず粉の粉を仕込んで。
「3、2、1、0発射」”パン”赤い印が7~8cm程見えました。
「一番ましなのが、くず粉の粉ですか・・・。
期待した私が馬鹿なのか・・・。
ええぃ、今度は黒色火薬と混ぜてみる。」
「雷管レベルに調合した黒色火薬とくず粉の粉0.5gずつを混ぜて、
測定器に仕込みます。
「今度は絶対高く上げて遣る!」
ララさん、何やら欲求不満の様です。
「3、2、1、0発射」”バン”光と音は大きく成りましたが、
赤い印は7~8cm程、くず粉の粉だけの時と変わりありません。
「何で??・・・」
今度は黒色火薬だけを1g仕込んで
「3、2、1、0発射」”バン”音と光はでますが、赤い印は動きません。
「何で??・・・」ララさん、無言で火薬を計ります。10g程測った様です。
「3、2、1、0発射」”ドン”音と光はでますが、赤い印は動きません
「これは、音と光は火薬量によって変わるけど、衝撃が来ない。」
「衝撃が来ない。・・・どこかで見たぞ、この現象!。
そうだ、あれ、耳無し青猫が使ってた、こけおどし爆弾。」
「これは、物理現象に干渉、理に干渉する神意ですか、
あの爺様ですね。でも何で?いいや、此処で考えても文句を言っても、
絶対変わらないのですから言うだけ無駄、
受け入れなければ成りませんね。・・・。」
「でも悪くないかも。衝撃が出ないのですから、銃は無理。
でも爆弾なら使い道が有ります。まずは雷管の開発です。」
それから暫くの間、火薬、魔石粉、の割合と、
衝撃波に付いて、実験してみました。
結果は、爆発は瞬時に変換、(外爆が内爆に)され、
新たな衝撃を相殺する。
火薬による爆発は衝撃が全て相殺され、
残存エネルギーが音、光、煙と成って発現する。
魔石爆発は、エネルギー純度が高い為、音、光、煙さえも発生させない。
但し、わずかな衝撃が発生するのは、魔石の純度による。
精製魔石の様に純度が高い物は互いに相殺され、ほとんど衝撃はでない、
しかし、純度の低いホーンラビットの魔石の様な場合、
一部の不純物が遅れて反応する為、僅かな衝撃を発生するが、
多量の魔石を爆破誘導しても、その衝撃は大きくは成らない。
くず粉の様に不純物を含んでいた方が、衝撃波が出やすい。
しかし、多すぎても駄目。
ホーンラビットの魔石粉とくず粉を混ぜて、
衝撃が一番大きい所を探します。
次話:爆発の検証結果
☆¨*:♦.,☆¨*:♦., 投稿間隔の変更 ☆¨*:♦.,☆¨*:♦.,
申訳りません、3月より、本編投稿を隔日、奇数日といたします。
1,3,5,7日~~31,1,3,5日~~
真に申し訳ありませんが、宜しくお願い致します。
マリオネッターレミを投稿している内に本編を進めようと思ったのですが、
本業に時間を取られてしまいました。ご容赦ください。
hamham☆彡




