682話 爆弾の開発
爆弾の開発
部屋に帰ったララは
「さて、爆弾の開発の続きでもやりますか。」
マジックバックから、硝石や黒色火薬の材料を出します。
「爆弾の最適比率は15:*:*だけど、
魔石粉を混ぜた場合はどうなるかの検証をするのと、雷管だよね。」
「方法は、粉を小さく丸めて、上からひっぱたく。
その時の爆発力を測定すればいいんだから、
内径5㎝、長さ1m位の肉厚の金属を管を用意して
片方の底を金属の蓋、内側の中心を凹まして、
ネジを切って取外しが出来る様にする、まぁ瓶の蓋だね。
後は、その間の内側に出来るだけぴったりと、だけど軽く動く重りを作る。
その先は管の底を凹ませた所に合う様に凸らせる、
これで火薬玉にがっちり力が集中するね。
この凸らせた反対側に直径1cm、長さ1.5m位の棒を付けて完成。
底に火薬玉を仕込んで、管を立てて、
さっき長い棒を付けた重りを落とせば、バン!。
棒がどれ位持ち上がったかで、威力が判る仕組み。」
「見やすい様に、棒に10cm刻みで印をつけましょう。」
「さて、検証です。まずは、魔石粉ですけど、
魔石をすりおろしただけで良いのか、精製魔石の粉が良いのか、
精製魔石を作ったくず粉でも良いのか、この3種類で検証してみます。」
「まず、角兎の魔石を取り出して、三種類の魔石粉を作ります。
それぞれを0.5gずつ取り、小さな入れ物入れまが、
この入れ物は蓋の中心に薄い鉛が付いており、
小さな小さな茶筒の様な構造をしています。
此れを入れて上から重りを落としてみましょう。実験実験!」
わくわくララさんです。
「まずは、ただの魔石粉です。」
もしもの時の為に、間の周りを岩で囲みます。
「あれ?・・・・。」ようやく気が付いた様です。
「あ~。この施設から離れて、シェルターを作ってそこでやらないと、
危険が危ないので駄目ですね。〔テレポート〕」
材料や必要な物を持って、移動、皆の訓練場から10Km程離れた様です
「ここの辺でいいですね。」
「岩を出して、イメージを明確にして、〔クリエイトシェルター〕」
イグルー(エスキモーハウス)の様な丸い建物が出来ました。
「もう一つ〔クリエイトシェルター〕」
てっぺんに魔方陣を刻んだ精魔石を置いて、強化します。
「此れで実験室と調合室が出来ましたね。
てっぺんの精魔石が有れば中で1t爆弾が爆発しても大丈夫でしょう。」
何やら物騒な事を言っています。
「さて、実験開始です。わくわく。」
管をセットして、ララは1m程高くなった防護壁の後ろ、観測所に移ります。
〔ムービング〕シリンダー(重り)を持ち上げ、
次話:実験開始




