681話 カンとグラディス
カンとグラディス
カンとグラディスが15:00頃に食堂に来ましたが、少し疲れた顔をしています。
私の方を見て少し驚いた様ですが、軽く頭を下げて、食事を取って、
サラダやスープも器にたっぷり盛ってきます。
私は二人が何か話をしたい様なので、
御茶のお代わりを貰ってくることにしました。食べながら、結構きついだの、
魔力を上げる訓練ばかりだとの、不満が多い様です。
二人が食べ終わって、お茶を持って来たので、話の続きを聞いていると、
どうやら、私が行った、人体構造を把握する事による、
回復魔法の効率化ではなく、魔力を上げての力技の訓練が気に入らない様です。
「不満は分らないではないけど、魔力を上げる事はとっても大切な事だよ、
その方法を学ぶ場だと考えてね。」
「人体構造に関する事や、基礎知識は、
持って居ると思うけど、反復確認はする様にね。」
「魔力が十分備わったと判断されたら、
戦場に連れて行かれるかもしれないね。」
『せ、戦場ですか。』
グラディスがびっくりしています。
「ベレヌスは神だから、時空を超える事は可能だし、
他の神との話し合いさえつけば、
二人ぐらいは一緒に連れて行けるでしょう。」
『実戦と言う事ですか・・・』
カンがびっくりしてぼそりと声に出します。
「そうだね、その為にも魔力を上げておかないと使い物に、
訓練にも成らないからね。頑張って上げておきなさい。」
「私の教えた人体構造や病態は自主学習で学んで頂戴。
そちらの方で質問が有れば、念話を頂戴。私が出来る事はするからね。」
『『有難うございます。』』
二人とも元気に成った様です。
要するに、私がいつでもフォローするよ、と言う事が聞きたかったようですね。
さて、お部屋に帰って、精製魔石で転移門を作る事にしましょう。
数日、精製魔石や賢者の石を作ったり。
賢者の石の中に、里にする異空間を作ったり、
転移門や、精製魔石粉を作って過ごしました。
だいぶ沢山作ったので、十分だと思います。
「さてと、爆弾でも作ってみますか、マジックバックに岩を入れて、
上空から落とすのも爆弾みたいに作る手間が無くて良いですが、
やはり、地上で派手に爆発する爆弾の方が作る手間を考えても、
色々と使い勝手が良さそうです。」
「う~ん、それには、火薬の選定と、雷管ですね。」
「まず、火薬ですが、派手に見えるのは、
無煙火薬より、黒色火薬の方が良いですね。」
「それから、以前、魔石の粉に衝撃を与えると爆発すると
聞いた事が有ります。この辺も検証していきたいですね。」
一人でいる時間が長く成ると独り言が多くなります。
本人は気が付いていないんですけどね。
次話:爆弾の開発
☆¨*:♦.,☆¨*:♦., レミの番外編 ☆¨*:♦.,☆¨*:♦.,
番外編の.マリオネッター レミは大体、この辺に入る物語です。




