表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
光と闇と薬師の少女  作者: 羽牟 星
676/969

676話 ダリン

ダリン

訓練場に入ると、でっかい狼男が、胡坐を組んで、瞑想しています。

魔力を練って居ますね。

でもこれ、結構すごい量の魔力を循環させていますよ。


5分ほど見ていると、狼男がすくっと立ち上がり。

体に魔力を行渡らせたと思うと

『ガァ!』


気合とも、叫びとも言えない声を上げます。

全身から、空気がはじけ飛ぶような衝撃が来ます。


と、20m程先に有りました、高さ10m直径2m程の円柱、

岩?金属?に拳を叩きつけます。

衝撃波が飛んできて、思わず2,3歩後退してしまいました。


その後、立て続けに、蹴りや、肘、膝。頭突きで”ゴン”だって、

痛そうで思わず首が縮ました。あれ、ダリンだよね~。

狼男が此方を向てにたりと笑い、ゆっくり向ってきます。


と、変身を解くかの様に、体毛が短く成って、

「やっぱり、ダリンだね。」

『ララ様、如何したのですか?』


「いや、休憩がてら、みんなの訓練を見て歩いているんだよ。

 凄いね、ダリンは狼男だね。先祖返りかな?」

『ああ、アセナ様が始祖様になった頃の種族に近いそうです。』


「なる程ね、パワーはドラゴンと渡り合える位には強いけど、

 スピード、速さはどうなの?

 どんなに強い一撃でも当たんなきゃ意味ないからね。」


『はい、前回はパワー、今回はスピードをメインにしたいと思います。』

『所で、ララ様、模擬戦やってみません?』

あっ、こいつ、ちょっと自信が付いたので、試したくてしょうが無いんだね。


「良いよ、ルールは?」

『俺がララ様を捕まえる。範囲はこの訓練場。』


「私が逃げるだけじゃあ面白くないから

 私が、この棒でアンタの頭をひっぱたいたら、私の勝ちね。」


そう言って、1m程の麺打ち棒を取り出します。

ダリンの右目がピクリと動きます。ちょっと気合が入った様です。


次話:ムービング

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ