674話 エレン
☆¨*:♦.,☆¨*:♦., 魔法の紹介 ☆¨*:♦.,☆¨*:♦.,
キャンディライフル:遠距離狙撃魔法。
キャンディ砲を圧縮して、範囲を絞り、1000m以上先の的に向って飛ばす。
ボスの訓練場を出ようとすると、
ベンチの傍で座ってボスを見ているエレンが居ます。
傍に行って話を聞こうとすると、エレンが気が付いた様です。
トコトコと此方に来ます。
邪魔するなと言われていますし、外に出ますか。
エレンを手招きし、外で待ちます。
エレンが傍により、頭を下げます。
ララが頭を撫でながら、
「そう言えば、エレン、訓練の計画は出来た?」
エレンが申し訳なさそうに、
(『まだなんです。私に出来る事、目標が見えないんです。』)
「そうかぁ、マニの抱き枕だけじゃあ勿体ないね。」
「そうだねぇ。パワータイプはボスが居るし、ベリア、熊の子供達も居るから、
パワー方面では無く、速さ、器用さ、に重点を置いた訓練をしてみようか。」
(『そ、それはどういう事でしょう。』)
「うん、パワータイプの攻撃は当たれば全てを
ひっくり返すだけの威力があるけど、
当たらなければぷぅ~だよね。」
「エレン、ボスやパニエルに何か言われていない?」
(『はい、今回の修練場参加にあたっての課題について、、
ボスの考えを聞きました。』)
「何て言っていたの?」
(『はい、私は魔力は多いが、大砲には向かない。
やるなら長距離狙撃もあるけど、
ララ様は私に、我ら狼部隊の指揮系統も扱える
参謀職を求めたのではないか?
と仰いました。
それで、ララ様の軍隊の参謀である、
Cパパに付いて勉強するのが、良いだろうとのご意見でした。
他には魔力が多いから広範囲の詳細索敵
の修行もいいだろうとも仰っていました。』)
ただ、最後に、人化は止める様にと、
我々狼はこの姿に誇りを持って居るとも
言っておりました。』)
「ふぅ~ん、結構いい所突いてるね。人化はだめかぁ。」
(『あの、こうも申しておりました。出来るけど遣らないのと、
出来なくて遣れないでは結果は似ていても、雲泥の差があると。』)
(『そして、帰り際に、パニエル母さんが、
狼の姿じゃあ、行動しづらい時は人狼族の姿に
変身できるように訓練しておきなさいとも言われました。』)
「ふふ~ん。じゃぁ、人化は狼の耳と尻尾を残しましょう。
後は、広範囲索敵とキャンディライフルの遠距離狙撃、
最後はCパパとの指揮の訓練ね。」
(『ララ様、あのぅ、人化なら、出来ます。内緒で訓練してました。』)
そう言うと、輪郭がふわりとぼやけ、グレーのロングでミミ先が茶色、
グレーのしっぽの先も茶色のメイド服を着た10才くらいの女の子が立って居ます。
「あら、可愛いわね。」
(『有難うございます。』)
「じゃあ、次は索敵ね。何処まで、出来る?」
(『はい、半径1Km位ならば遣った事が有ります。』)
「空や地面も含めた索敵は?」
(『遣った事が有りません。』)
「要領はおんなじだよ」
そう言って、自分を中心に球形の範囲の索敵方法を教えます。
後は、キャンディ砲の、それを小さく、短く、矢をイメージさせて、
索敵で感知した的に中てる訓練を教えます。
キャンディライフルです。2000m位の的に当てれる様にしたいですね。
「ここまで、有る程度出来る様に成ったら教えて。
Cパパと何をしたら良いかを協議するよ。」
(『有難うございます。宜しくお願い致します。』)
次はダリンとサンサの所へ行ってみます。
本編次話:アセナ
☆¨*:♦.,☆¨*:♦., 特別編の予告 ☆¨*:♦.,☆¨*:♦.,
本編はしばらく週一、日曜日更新と成ります。
代わりに1月1日から、マリオネッターレミ、
レミの特別編を行います。
毎日更新だよ。
訓練所でのレミが出て来ないと、
寂しい思いをしていらっしゃる読者の方も
いらっしゃるかと思います。(居なかったら寂しいです。)
などと思い特別編を書いて居ましたら、
レミが勝手に動き出し、収まらなく成りましたので
別枠に致しました。
暫くはレミたちのドタバタにお付き合い下さい。
”マリオネッターレミ”読んでね。
hamham☆彡




