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光と闇と薬師の少女  作者: 羽牟 星
672/968

672話 大破壊力のキャンディ砲

大破壊力のキャンディ砲


『はい。』

ポウが左右の手を広げ、火と光のまほうを発動させます。

両手を前に差し出す様に持って行き、


〔キャン〕大き目のネジネジキャンディーが飛んで行きます。

「やばい、でかい。」

〔バリアー〕〔バリアー〕〔バリアー〕


岩の周りを三重の〔バリアー〕で覆います。

間一髪キャンディが届いた瞬間に三重〔バリアー〕が発動します。

ポウが両手をぐっと合わせる動作をして、ぱっと開きます。


グッボボーン。くぐもった様な音とずしんと来る振動がして、

バリアが霧散しました。岩が有った所には何もありません。


バタバタと、みんなが此方に来る様です。

何事が起きたかと、慌てている様です。

当のポウはあまりの威力に放心状態です。結構やばかったですからね。


みんなに向って。

「ごめ~ん。キャンディ砲ぶっ放したんだけど、力加減間違ったみたい。」

「ごめんね~。じこで~す。」


トレーナ―に向って。

「事故で~す」

〚こ、事の顛末が、分かりました。確かに事故でしたね。ふう~~。〛


「ポウ、これが私の眷属が持って居る最大攻撃魔法だよ。でもこれは初級。

 強い魔法を混ぜるともっととんでもない破壊力が。生まれます。


 二種類ではなく三種類、四種類の魔法を混ぜるとどうなるか、

 世界の存在が危うく成る程の破壊力が生まれるでしょう。


 あなたが遣ろうとしていたことは、そう言う事なのですよ。

 慎重にね、どの様な時に使うかも、考えておいて下さい。」


「特に、これを、この魔法を研鑽するならばらば、

 どんな魔法をどれ位魔力を込めればどれ位の破壊力に成るかを

 ちゃんと把握しておいてくださいね。」


ポウも少し落ち着いた様です。

『ララ様、有難うございます。』


私は、トレーナーに向って、

「宜しくお願いしまーす」


一礼して、次に向います。残されたトレーナーは、ぼそりと

〚やはり、間違いなくあの子ですね。

 主神様、大海龍王様。ああ、見られていらっしゃいますね。〛


上を仰いでため息をつきます。


次話:ボス

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