665話 ポスト
ポスト
「う~ん、みんな生活サイクルがまちまちに成りますね。
計画表や進捗報告は食堂にポスト作って其処に入れる様にしましょう」
「材料は、確か、以前丸太を作った事が有りましたから、
それを板にして、作ってみますか。」
錬金術で丸太から板を作って、ポストを作ります。
それを持って、食堂に行きます。
食堂のおばちゃんは、
「やった、熊さんです。」え?、
キンムカムイの奥さん?
「おかーちゃん、この箱置かせて、邪魔に成らない所、何処がいい?」
〚おや、あんたが噂のララちゃんかぃ?〛
「そういう噂って、絶対良い話じゃないよね。」
〚いやいや、そんな事は無いよ、
可愛くて強くて、とっても優しいって言ってたよ。〛
「それは私の耳に入る事を前提にしたお話だよ。
おかあちゃん、上手に使われたね。」
〚あらあら、最近辛い事でもあったのかい?
ここで美味しい物を食べて、ゆっくり休めば、明日は元気に成るよ。〛
「おかあちゃん、やさしくて、本当に優しそうな熊さんだね。
あのキンムカムイ様の奥さんですか?」
〚あのおバカに来る嫁は可哀そうだよ、まったく。あの子は私の弟だよ。〛
「お~う、キンムカムイ様のお姉さんと言う事は、影の実力者。
本当のキンムカムイは貴方だったのですか。」
と、最敬礼をすると。
〚おふざけしていないで、あったかいシチューでも食べなさい。〛
出てきたのはブラウンシチュー。
「じゅるり。」よだれが・・・。
「頂きま~す。」・・・・・「ごちそうさまでした~。」
「美味しい物を食べると無言に成ります、って。誰も居ないからね。」
隅っこにポストを置いて、設置完了でした。
歩きながら「たしか山の神は女性だよね。
やっぱり、キンムカムイはあの熊おばちゃんだね」
「さて、部屋に戻って精製魔石や賢者の石でも作りますか。〔テレポート〕」
次話:クリスマス前夜
☆¨*:♦.,☆¨*:♦., 特別編の紹介 ☆¨*:♦.,☆¨*:♦.,
次回より三日に渡り、クリスマス特番を行います。
hamham☆彡




