662話 八咫烏(やたのからす)
八咫烏
「八咫烏様、わたくし、この子、クロウ丸の主人でララと申します。」
〚こいつすげえな、俺にくれ。〛
ララが突然の物言いに慌ててます。
「そ、それは困ります。この子は私の大事な眷属、
子供で有ります。何卒ご容赦下さい。」
〚しょうがねぇなぁ。じゃぁよお、俺にも、闇御津羽みたいに何か、
名前、此処でのニックネーム考えてくれよ。カッコいいのが良いぞ。〛
「ぶっ、神に名前を付けるとか、そんな事できません。」
〚でぇ丈夫だよ、お前なら。〛
そこまで言った瞬間神々(の使徒?)達が皆、ぱっと、八咫烏を見ます。
八咫烏はそ知らぬ顔で、
〚さっき、闇御津羽がエーテルって名乗っていたじゃねえか、
お前の思考を俺に寄こしてそれを、
俺が決めれば良いんだ。やり方だよ、やり方。〛
何故か、会場全体にほっとした雰囲気が漂います。
眷属達は戸惑っていますが、ララは何か察した様です。
強めに〔シールド〕を張って。
(この八咫烏、知って居ますね。
私の秘密。近い内に上手に乗せて、
その発端でも聞かせてもらう事にしますかね。
今は駄目です。神々の目が光ってますから。
そうだ、神々は酒が好きですね。フフフ・・・。)
ララが何か悪だくみをしている様ですが、相手は神です。
果たして上手く行くのでしょうか。
〚なぁ、何か良いの無いか?〛
ララが少し考える様にして、
(案内人、道案内、ドレクでいいね。)
「じゃあ・・」
〚言わないでいい、俺に思考を寄こしな。〛
八咫烏に念話で強く送ります(「ドレク」)
〚おっ、良いな。今から俺はドレクだ。〛
各自話し合いが進んでいる様です。
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☆¨*:♦.,☆¨*:♦., 登場者の紹介 ☆¨*:♦.,☆¨*:♦.,
八咫烏:ドレク
日本神話で神武天皇を道案内したとと言う事で、
「導きの神」と言われている。また、太陽の化身の別名もある。
探知、予知、導き。等の能力を有する。




