628話 神の修練場3回目の帰還
神の修練場3回目の帰還
〚さて、そろそろ時間ね、ララ、行きましょうか。〛
「はい、」執事を先頭にオト様、私、オト様御付きのメイドの後、
最後にアンが付き従います。
オト様御付きのメイドが、面白そうに、
うらやましそうにアンの頭をちらちら見ます。
修練場の門が光っています。もう直ぐ開きますね。
マニの襲撃に備えます。
後ろに魔力玉のクッションがすぐに張れる様に準備します。
みんな出て来ます。あれ、来ませんね。
と思っていると、背中をツンツンされます。
驚いて振り向くと、マニです。ハグしようとすると逃げられました。
『ララ様、私が飛び込んで行くと思ったでしょう。
私はもうそんな子供では無いのですよ。』
と言って、腰に手を当て、無い胸を反らします。
そう言う事を言う事が子供なのだと気が付いていない所が可愛いですね。
「はい、はい、頑張りましたね。」と言ってハグします。
『有難うございます。ほんとは、とっても嬉しいです。』
「分ってますよ、ご苦労様。」
そこで気が付きました。サンサが赤ちゃんを抱いています。
パトラとレマも赤ちゃんを抱いています。
「え???」ゆっくりとオト様を見ると。
〚ララのその顔を見れただけでもサプライズの価値があるわね。
説明は後、さぁ、食事にしましょう。〛
みんな食堂に移動します。サンサが抱いているのはサンサの赤ちゃんだね。
パトラが抱いているのはレマの赤ちゃん、双子かぁ。
それにしてもダリンは何をやっているのかね。
彼、少し雰囲気が変わりましたね。野生の臭いが強く成りました。
みんな席に着き、オト様が立ち上がり、説明をしてくれる様です。
〚まずは、今回も無事に終了した事喜びたいと思います。〛
〚乾杯〛『『・・・『『カンパーイ』』・・・』』
〚さて、みなさんはすでにご存じですが、ララに説明する意味でも、
赤ちゃんたちを紹介します。〛
〚最初にサンサの赤ちゃん、男の子で名は狼神アセナの加護を受け、
その名、アセナを授かりました。〛
ゴン、ララがテーブルに額をぶつけました。
「何と言う事を、神から、神の名を貰うと言う事は
神の権能を使う許可を得たと言う事、その一部を行使できると言う事、
その子に何をやらせたいんだよ、まったく。」
ララがぶつぶつ言ってます。
オト様とダリンを交互に見ます。
それで察したのでしょうオト様が
〚神の修練場では、男女が混じり合う事は有りません、
結婚式もまだだと言う事でしたので、僭越ながら、私の元で、
此処のみんなを証人として、結婚の儀を執り行いました。』
次話:赤ちゃん達の紹介




