周辺調査
周辺調査----------------------
「私は、世界樹の精霊に状況の説明をしてくるね。」
世界樹の精霊は驚いた顔をしていましたが、理解してくれました。
すべてお任せ致しますとの言質も取れました。
「森の中を散策、では無くて調査しましょう。」
「ぎん、以前此処で住んでいた時の事、覚えてます?」
『もう、ほとんど記憶が有りません。思い出す事もありません。
申し訳ありません。』
「いや、ごめん、ほんの気まぐれで聞いただけだから。」
『拠点にしていた所に行ってみましょうか?』
「ん?ギンジ覚えてるの?」
『おそらく行けると思います。』
「じゃぁ行ってみようか、記憶と違うものが有ったら、
教えて。大事な事かもしれないから」
ゆったりと、散策しながらギンジを先頭に歩きます。
「ねえ、ギン、この森に強い魔物、動物は居るの?」
『私たちは、ネズミや蛇、兎を取って生きていました。
兎以上に強い生き物は、最後に戦いました、蛇です。』
「この世界に来て、私と会うまで何か月位ここで生活していたの?」
『半年経っていないと思います。』
『この子達は前の世界で番った人(狐)の子供たちです。』
「旦那さんに会いたくないかい?」
『・・・・私には、ルビ様と共に有ると言う豊穣神様からの使命が有ります。
主人も判ってくれております。』
ギンの気持ちが判り、目を伏せてしまいましたが、
「・・・・・・・・・・・きっと、いつか会えるようにするよ。・・・」
と小さな声で言ったのは誰にも聞かれなかった様です。
さて、巣穴に着きました。小さな岩の割れ物中の様です。
「ここで、ギン一人で子供を育てていたんだ...。」
ポソポソと小さな声で呟いていると、ギンコが思いだしたように、
巣穴入っていきました。少しして戻ってくると。
『小さいころ、穴の壁を引っ搔いていたら、これが出てきたんです。
キラキラして不思議なものだな、と思っておもちゃにしていました。』
白く輝くような小さな魔石?宝石?。
ギンジも思い出したように巣穴に入っていきました。
『そういえば、あった、あった。』
『私も小さいころ、地面を引っ掻いていたら、これが出てきたんです。』
青い小さな此方も魔石か宝石か判りません。
『私も思い出しました。此方に転移する時に
豊穣神様に持っていくように言われたものが...』
入り口の横に有った30cm位の石を杖の先でトンと叩くと。石が割れ、
中から赤いダイヤの様な大きな宝石の様な石が転がり出ました。
「これはお前たちに絶対必要なものだから、それぞれ、大事に持って居なさい。」
と言うと、頷いて大事そうにマジックBOXに入れました。
「さて、あそこの丘の上に行ってみましょうか」
500m位先の丘の上を指さすと、皆頷いて歩きだしました。
丘の上に立って、世界樹の方を見ますと、
やはり世界樹の頂上はまだまだ上の方です。
「ここにの地下にこの森の観測所や転移室を作るといいかもしれませんね。」
「日もずいぶんと傾いて来たようです。
来たのと違う道を通って世界樹まで帰りましょう。」
何事も無く、世界樹までたどり着きました。
「世界樹の精霊様、お願いがございます。
あの丘の地下に観測施設を作り他のですが、宜しいでしょうか?」
「この森に何か問題が有った時、
等すぐに私たちが判るように対応出来る様にしたいのです。」
〖それは、ここを守って下さると言う事でしょうか?〗
「もちろん、ここは私にとっても、私たち眷属にとっても、
とても大切な場所です。出来る限りの事はしたいと思います。」
〖とても嬉しく思います。それは私たちも是非にとお願いしたい事です。
宜しくお願い致します。〗
「セバス」
『はい、ルビ様』
「あの丘の地下に中継所、観測所をつくるから、準備してね。」
『承知致しました。』
「まだ、明るいな、みんなでお茶しよう」
「念話でみんなを呼ぼう。」
次話:お茶




