605話 ペンタの街の冒険者ギルド
ペンタの街の冒険者ギルド
〔テレポート〕支店予定地に行くと、もう棟上げまで出来ています。
早いですね。でもこれからが時間が掛かるんですよね。
ハミルおじさんの店に飛びます。
「おはようござまーす。」
キャロルが店番ですが、暇そうに本を読んでいます。
「キャロルぅ、ハミルおじさん居る?」
『あ、ララ様。いらっしゃいませ。奥でみんなと食事しているはずです。』
「じゃあ、入るね。」
『はい、どうぞ、』
勝手知ったる他人の家。躊躇せずに中に入り食堂に向います
「おっはよ~」
と言いながら入って行くと、ハミルおじさんが、ちょっと驚いた様に、
「ど、どうしたい?」エスメとラルダとワイマがララに飛び付いて来ます。
「うぉ、とっとっ。」危なくこける所です。ワイマ、大きく成ったね。
『はいララ様、毎日楽しいです。』
「よく食べて沢山運動すれば大きく成るね。」
エスメが『ララ様、最近暇です。』
ラルダも『もう少しワクワクドキドクが欲しい。』
「う~ん、じゃあ、冒険者登録をしに行こうか。
君たちなら、オーガが来ても怖くないしね。」
それを聞いたハミルが引きつってます。
『ララ様、いくら何でもそれはご冗談で・・・。』
『『恐くないも~~~ン』』二人がハモリます。ララが苦笑い。
「まぁ、ギルドに行ってみましょう。」
三人と一匹でギルドまで歩いて行きます。
ワイマは犬の設定なので、首輪を付けていますね。
最初はプライドがどうしたとかぶちぶち言っていましたが、あきらめたね。
見えて来ました、ギルドは各地を転々とする冒険者の為に、
外観は同じつくりにしているそうです。ここのドアは開けっ放しですね。
中に入ると、皆さんの視線が痛いです。受付に行って、挨拶をすると、
『ララ様ですね。うちのギルマスがお会いしたいと 言っておりますので、
こちらの会議室でお待ち頂けますか?』おぅ、丁重な扱いです。
オクタの街や王都のギルマスから回状が回ってきている様です。
断る事も無いので、言うとおりにします。
会議室に案内されると、少々お待ちください、と言って受付嬢が出て行きます。
入れ替わりで違う受付嬢が入って来ます。
同じ服、制服を着ているので、分かりますね。
お茶を出されてたので、「貴方のお名前は?」
『私はジェイミー、先ほどのはクレムと申します。』
「ん、有難う。」
ジェイミーが出て行って少しすると、
外からドタドタドタと大きな靴音が聞こえたかと思うと、
バン!大きな音を立ててドアが開きます。
どうやったらドアが開く時あんな音が出るんだろ?
『おー!お前がララか!』でかい声の方を見ると、
縦と横が同じくらいあるし身長120Cm位の髭もじゃの男が徹底ます。
間違いありません、ドワーフです。
立ち上がり、一礼して
「初にお目のかかります、ヴラド家のメイドララと申します。
今日はこの二人の冒険者登録に参りました。」
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