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光と闇と薬師の少女  作者: 羽牟 星
589/967

589話 ハンドは無敵

ハンドは無敵


サンチェスハウスの玄関です。ノッカーで戸を叩くと、除き窓が開いて、

『ララ様、!』と言ってすぐにドアが開きます。

中に入ると、サンチェスが居ません、


「スタン、サンチェスは?」

『部屋にこもってます。』


「まさか、自分ではなく、フランが神の修練場に行ったからとか?」

『はい、』

「あ~あ、思った通りの行動をしてくれる。本当にぶれないねあいつは。」


「で、お前達に聞きたい、リーダーはサンチェスで良いのかい?

 頼りないなら、違う所で違う仕事をやらせるけど。」

サンチェスが、こっそり降りて来て、階段の影に隠れて聞いている様です。


スタンが

『姉さん、此処のボスは兄貴で無いと、纏まりません。

 確かに頼りない所も有りますけど、泣いて笑って飲んで、一緒にバカやって、


 一緒に頑張って訓練して、ダンジョン潜って命を預け合う。

 これをまとめるのは、一緒にやって来た兄貴しか居ません。


 兄貴は第六感と言うか、やばい気配を見抜く力がすごいんです。

 何度も俺たち命を救われてます。


 足りない所は俺たちが何とかしますんで、どうか、兄貴を、チームサンチェスを

 可愛がって遣ってください。』


 あらあら、階段の影で、サンチェスがぐちゃぐちゃに成って泣いてます。

 40近い男があれじゃあ、汚いだけですねぇ。

 「サンチェス、此処来て座んな。」


サンチェスが下を向いたままララ言ったソファーに座ります。

グラディスがタオルを渡すと、タオルに顔をうずめてます。


「あんたさぁ、私が何でフランを修練場に送ったか、分かってないね。

 フランは鍛えれば飛びぬけて強く成る、教師も出来る、チームサンチェスの剣、

 それを使うのはお前だよ。お前が遣る事は、


 自分がその剣より強く成る事では無いでしょう。

 自分はその剣を使うために何をしなければ成らないか、考えてごらん。

 嫉妬に狂って落ち込んでいる奴では使えないね。」


「フランが帰ってきたら、グラディス、エンドラ、カン、

 この三人には順次行ってもらう。


 エンドラ、君は鑑定眼だけじゃない力があるように思える。

 グラディスもねカンは神聖魔法が使える様になるかもね。」


「今日は、魔力操作を向上させる為に来たんだ、

いいかい、魔法は魔力量と操作力個二つが大きな柱に成る。」


「魔力量は日々の研鑽と、魔力タンクでかなり改善される、

 次は魔力操作、スプーン回しなんか初歩の魔力操作だよね。」


「次はハンド、これにより、ずいぶん出来る事が増えたと思う。

 この手が二本になったら、便利だよ。


「次の段階はこのハンドの先から魔法を放つ、

 小さなライトアローを打てるように練習してみて。

 小さな力で大きな効果が得られるよ。」


「どんな大きな魔物でも急所は有る、ハンドは物質に制限されないから

 体内にハンドを伸ばしてライトアローを全力で打てれば

 ドラゴンも一発で昇天させる事が出来るね。」


「治癒魔法も、サーチを体に当てると、魔力のよどみが判る。

 魔眼じゃなくても感じる事が出来る。


 人の体の構造が解ってその場所に有る異常の種類、

 怪我や病気、出血、骨折、炎症等が有るとわかれば、

 ハンドの先から、効果的な治癒魔法をかける事で魔力の節約、


 治癒効果が良く成る。

 つまり、沢山の人を治療できることに成る。やるかい?」

 二人とも首を縦にブンブン振ってます。


『姉さん、それが出来る様に成れば、

 今までかなわなかった魔物も倒せるようになるんですかい?』

オーギが実を乗り出して聞いて来ます。


「出来るよ、まずはサーチで急所の位置を正しく把握出来る事

ハンドの先から魔法攻撃が出来る事、ハンドを長く伸ばせる事、

長伸ばせないと、魔物に近寄らなければ成らないから危ないよ。」


「今、ハンドの先から魔法を打てるのはベリア位かなぁ。何事も努力だよ。」

「攻撃魔法も良いけど、ハンドの先で物をつかむ練習して、

 出来たら、剣や槍、ナイフを使える様に成って。」


「それからサーチ、魔物や罠の位置が把握出来る位になって頂戴。」

「所で、ディック、魔力操作はどれ位出来る様に成りました?」


『ハンド二本出せますが、一本の方が、自由が利きます、

 剣よりなナイフの方が 実戦では有効です。


 飛行は王都の端から端までが限界です。』

 後はライトアローと短距離のテレポートです。キャン砲は無理です。』


「自分の手で剣かナイフを持つなら、ハンドは槍じゃなくても、

 先のとがった金属をハンドも細く、手の形にこだわらず、

 二本持つといいんじゃない。


 そうすれば、二本槍のナイフ使いに成るよ、かなりの手練れだね。

 テレポートは、どれ位の距離飛べる?見えない場所にも飛べるよね。」


『二本槍ですか、それは考えませんでした、練習してみます。

 テレポートは、みえる場所といったところには飛べます、

 距離は飛行の半分くらいの距離です。』


「退避用と考えればそれくらいの距離でいいかな、文官の卒業基準も

 決めておいた方がいいね。


 基本は、魔物や暴漢、に襲われたり、誘拐され捕まっても、

 その者達と戦って勝のではなく、

 助けが無くても逃げる事が出来る様に成る事だね。」


「ディック、みんなと考えて、草案作ってよ。」

『承知致しました。』


次話:魔力循環で煙突掃除

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