588話 アマン’sワールド
アマン’sワールド----
「次は、オーガの里に、行ってみよう。〔テレポート〕」
オーガの里に着くと、ドドルがテレポートで、そばに現れます。
「ドドル、テレポート出来る様になったんだ、」
『い、いえ、ララ様、私はあれですので、元よりテレポートは・・・。』
「そうだったね、忘れてた、あはは。」
「アマン、此処がオーガの里、さっきの隠れ里と同じ大きさがあるよ。」
アマンが、ララに礼をします。
『この者達は何名位居るのですか?
それから、あの、オーガであって、オーガで無い様な?』
「うん、200名以上は居ると思う、私の眷属に成って、種族が変わったね。
私の眷属はみんな不老に成るんだよ、ただ、子供は成人までは成長するけど
その先は年を取らないね、ただし、即死は死だからね。」
『さっきの狼やクマ、カラス、そして、オーガ、
ララ様の敵はどの様な者たちなのでしょうか?』
「私が最悪の事態を想定しているのは、
悪魔の国、魔国の貴族。魔王を眠らせたままにして、
人間の国を侵略しようとしている者だよ。」
『それはまた、魔国、悪魔の国・・・。それは、神話の世界、
おとぎ話的な部分だと 思っておりましたが、実際の存在するのですか?、』
「有るよ、ラグジュが昔住んでいた所、潜入してみる?
人の国と、大して変わらないよ。
行き交う者が悪魔や魔族なだけで、」
『そうですか、いや、行きたいとは思いませんが、
存在して居た事に驚いております。』
「ダンジョン内に存在する広大な空間を利用しているみたい。
まぁ、神話の時代に神と魔王が不可侵条約を結んで
隠れ住んだみたいだからね。」
『それが、今になって、侵略ですか。』
「人間の国に有るダンジョンから取れる魔石が良い金に成るらしいんだよね、
平和が続いて、欲が出て、権力もあると、人も悪魔も腐るんだよね。」
「あと。農業の里と、訓練の里はまだ作っている最中だから後から見せるね、
アマンにあげる里はオーガの里と同じ位だけど
中に作る屋敷とかダンジョンとか決まった?」
『はい、ラグジュ殿の助言で、遠慮せずに、良いと思う物をララ様に
御提示する様に言われました。此方がその試案に成ります。』
『全体を山になぞらえ、山頂、真ん中に城を置き、
背後には湖、城の入り口、門からつづら折りの道で入り口まで繋ぎます。』
『その道もトンネルや橋などを間に置きます。
各所にスケルトン兵士を配します。
途中に二か所位ダンジョンの入り口を作りたいと思います。
そこにもスケルトン兵を門兵に配します。
ダンジョンの中は、まだ検討段階です。
それからもし、ダンジョンとして公開するならば、
半径500m位の精製魔石を頂き、ダンジョンの門前町を作りたいと思います。
そこへの入り口は、どこかの街の外れに作れば
その周辺は栄えると思います。如何でしょうか』
「すっごく面白いよ、ラグジュの屋敷に居て、
この案をもっと具体的に煮詰めてよ。ラグジュ来て。」
『ララ様、お呼びですか』
「ラグジュ、今アマンから聞いた。これ凄く良いよ。
仲間を増やしてもいいから、もっと具体的に煮詰めてよ。面白そ~~。」
この城ってシンデレラ城だよね。この知識は何処から持って来たんだろ?
(AIマスター、今の話聞いてた?、賢者の石の中に山や湖、お城を作るんだけど、
さっきアマンが見せた略図を元に、今から下準備できる?)
(ダンジョンは賢者の石や精製魔石を使って作って、
魔物はある程度制御したいから、行動を制限する方法を考えて欲しい。)
(勿論、殺傷については制限しない、
これを制限すると遊園地かテーマパークに成っちゃうからね。)
《検討します。》
ダンジョンの階層は転移の魔石と異空間の魔石(賢者の石)を使って、
出来ないかな?有料で使い捨ての緊急脱出装置を作っても良いね。
救急病院も有料で作りたい。あ~~ん、やりたい事がいっぱいあるぅ。
でも今は襲撃に備えて行動をしなくちゃね。
次話:ハンドは無敵




