587話 アマンの紹介
アマンの紹介---
隠れ里ララの部屋---------
『ララ様、8時です。』パチッと目が覚めます。
「あはよ~。」最近目覚めが良いです。
マナの循環が上手くなったせいかもしれません。さて、
身支度をして隠れ里、狼広場に。飛び、アマンを呼び出します。
「アマン来て」『はっ、ここに。』
一瞬で出現し、ララの前にひざまずいています。
狼広場眷属達へアマンの紹介-------
ボスが見張り台で目をつむっていたが、アマンが来たのを感じると、
目を開けてじっとアマンを見ます。ボスがアマンから目を反らさずに、
『ララ様、眷属の波長を感じますが、アンデットですよね。』
「ああ、名前はアマン、不死の王、アンデット、リッチだよ。」
ボスがため息をついて、
『ララ様が何でも有りなのは分りますが、
ゾンビやグールは勘弁して下さいよ。鼻が聞かなく成ります』
「心配しなくていいよ、アマンは骨専門だから。」
『骨ですか、』そういうとにたりと笑います。アマンがビクリとした様子で、
『私は美味しくないですよ、もう乾いて出汁も出ませんからね。』
『チッ』ボスが舌打ちをして興味がなくなったように、
目を閉じて、昼寝の続きを擦る様です。
『ララ様、あの者からとんでもない力、
魔力を感じるのですが、フェルリンですか?』
「元は森林狼だったけど、私の眷属に成って、種族が変わって、
経験も積んでいるから、フェルリンより強いかも。」
アマンが驚いた様に一歩下がります。
「みんな、出ておいで」
ララが声をかけると、ザワリと空気が揺れて、狼達が出て来ます。
みんなアマンの雰囲気を感じ取って、警戒したようです。
アマンがララの後ろに隠れます。
『ウォウ』バスが小さく一声鳴くと、剣呑な雰囲気が霧散します。
『ら、ララ様、今のは、この狼達も、ララ様の・・・。』
「みんなちょっと警戒したみたいだけど、ボスの一声で落ち着いたみたいだね。
みんな可愛い私の眷属だよ。」
パニエルを先頭に族長、若衆と続きます。
パニエルがララの前でお座りをすると、
ララが首に抱き着き、一言二言ささやきます。
すると、パニエルはララの横に座ります。
空からは、カラス達がカポネを先頭に、飛んで来ます。
100羽位は居るでしょうか。
「タマ、寝ていないで、いい加減出ておいで。
アンナも出て、カポネが来たヨ。」
影からタマのアンナも飛び出します。
『ぅわぁ』アマンのびっくり声。ベリアも来ました。
『ララ様、あれは、』
「みんな、私の眷属、
熊のベリアだよ、小熊も居るよ。」
『き、キンムカムイ・・・。』
「キンムカムイ、山の神かぁ、それいいね。
確かに、神界まで届く光線を発射できるしね。」
『へっ!?』
『ララ様、貴方様は神の使い?いや、神と同じ力をお持ちなのですか?』
「両方共違うよ、神の力なんて、想像を絶するよ、神に近い方に睨まれただけで、
オシッコ漏らしそうになるよ、ほんと。」
『そんな経験もお有りなんですね。』
「さぁ、みんな揃ったよ。」全眷属放送に切り替えます。
(「みんな、聞いて、あたらしい眷属を紹介するよ、骨です。
アンデッドの王、リッチのアマン。
万の軍勢を率いる不死の王、住むところは、一つの世界を預けようと思う、
オーガの里みたいにね。これから、よろしくね~。」)
アマンが、深々と、腰を折ります。
(「みんな、ご苦労さん、解散!」)
みんな三々五々帰って行きます。
次話:アマン’sワールド




