584話 洞窟のダンジョンボス、リッチ
洞窟のダンジョンボス、リッチ----
《ララ様、少し待ってください。何か有る様です。》
(「ん?不都合が出来たのかな?」)
《下級の魔物には支持が通ったのですが、
ダンジョンボス、これが承服しない様です。》
《素性も判らない物を、ダンジョン核の所に通す事は出来ない。
私がダンジョン核の部屋に入る前に真意を確かめると言っています。》
「それで構わないよ。」
《急に戦闘に成るかもしれません、気を付けてください、
ちなみのそのボスはリッチだそうです。》
「じゃあ、位置情報頂戴タマとアンナは影に入って、」
『『は~い』』何とも間の抜ける返事です。
いいんですけどね。
位置情報が来ました、〔テレポート〕
確かに洞窟ダンジョンの広間みたいです、
御大層な鉄の扉の前に黒いマントの骸骨が居ます。
その骸骨が右手の杖をあげると、
地面から盾と剣を持った骸骨がどんどん出て来ます。
「さて、話し合いをするつもりは有りますか?」
【問う。我主ともいうべきこのダンジョンの核を救うと言うのは真か?】
「本当です。」
【問う。その事をする事によるおぬしの益はいかに。】
「少し長く成りますが、複数のダンジョン核から、魔力、瘴気を集めている者は、
私達の敵であり、私達の生存を脅かそうと、力を溜めている事が
解っております。その一端が今回のダンジョン核からの搾取です。」
「これを阻止する事により、我々への襲撃が遅れます。
我々は時間を稼ぐことで、敵に備える力を溜める事が出来ます。」
【問う。おぬしらも相当の技術を持って居ると推測できる。
何故、同じ様に核から力を奪おうとしない。】
「それを行う事は、新たな敵を作る事に成るのではないか?
確かにダンジョンに命を懸けて挑み、価値あるものを得る事が出来る。
だからと言って敵ではないし、搾取する相手ではない。」
「私たちは共存できる相手を貶める事はしない
私たちは、敵との戦いに勝てば良いのですから。」
【問う。将来的には不明だが、今は敵対しない、味方であると、
それを我々が何もって信じれば良いのだ?】
「では逆に問う、何を持って来れば信じてもらえる?
今貴方達は、とても危険な状況にあると認識している。我々の申し出を断れば、
この先は衰退し、最悪消滅の危機にある事は、感じているでしょう。」
「ならば、此処で多少の冒険をするのも良いのではないか?、
いや、最後のチャンスかもしれない。私は願わくば、
貴方とは友誼を結びたいと思っています。」
【我が、初見の者に信用を求めるならば、
その者が大切にしている物を預かるのが良いだろうが、
それが正しいとは思えん。】
【確かに冒険では有るが、最悪核が消滅したとしても、黙っていても、
消滅は免れないのだろうから、そなたに、賭けた方がまだ生存の確率は
有ると言う事だな。 良かろう、そなたに賭けてみよう。】
【ただし、友誼を結べるかは、成功、失敗よりも、裏切ったり、騙したりが
無い事が条件、おぬしが言を手返た時は、相応の報いを受けてもらうぞぃ。】
「今のあなたの言葉の中で、凄く違和感を覚えたのですが、
何か、ダンジョン核が無くなっても貴方が存在出来る様に聞こえるのですが」
【ワシはダンジョン核とは異なる存在じゃからな。】
「またわからなく成りました。あなたはダンジョンのボスでは無いのですか?
そうです、最初から違和感があったのです。
ダンジョン核の決定した事にダンジョンボスが反対できるのかと言う事が、」
【全ては、事が片付いてからじゃな、首尾よく片付けて見せい。】
「承知しております。では、準備の為、
ダンジョン核の部屋に入らせてもらいます。」
【うむ、許可する。】
リッチが手を振ると、ドアが開き。中に入って行きます。
それに続き中に入ると、祭壇の手前で二人の天使像が向かい合い、
に両手を差出しその手の上に核が浮かんでいます。
ただしこの核も左右両に小さな黒い手が触れてその腕が細く長く、
龍脈の中に消えている様に見えます。
【この黒い手、切っても、魔法で破壊しようとしても、
出来んいったんは切れた様にみえるがすぐに復活する。
結界で覆ってみたが、結界も素通り。お手上げじゃな。】
ララは測定器を取り出し、上から出ている小さな手を引っ張り、
核の上に乗せます。後はAIマスターが遣るので、黙って見ています。
5分ほど経ちましたが、何も起こりません。ちょっと不安に成り、
(AIマスター、?《少々お待ちください、今三つを同期させています。》)
安心しました。それから5分ほどすると。黒いお手手が消え、
測定器のお手手も引っ込みました。
核の光がオレンジ色から白くまぶしい程の光と成り、元気を取り戻したようです。
(《ララ様、ダンジョン核から連絡で、
お礼がしたいと言っておりますいかがいたしましょうか。》
(「お礼は不要、代わりに同じ事が起こらない様に警戒して欲しい、
龍脈から、同じ事が起きているダンジョン核を見つけたら連絡して欲しい、
と伝えてください、」)
《承知致しました》
(「お腹いっぱいに成りました?」)
《それはもう、思ったより沢山ありました、うっぷ。》
げっぷしないでよね全く下品。
(「所で、核との連絡の手段はどうするの?」)
《測定器をそのまま、核の傍に置いておく事に致します。》
《それからリッチの事も少し教えて頂きました。》
《彼は、昔、この洞窟に住み着いた聖職者で、
祭壇を作って祈りをささげていましたが、
魔力と瘴気の為、リッチになってしまったとの事です。》
あれ?草原のダンジョンは兎しか居ないよ、どうするんだろ?
しかし、聖職者がリッチに成るって??ここは不思議なダンジョンですね。
次話:不死の王アマン




