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光と闇と薬師の少女  作者: 羽牟 星
583/967

583話 草原のダンジョン

草原のダンジョン---


(「最初に草原のダンジョンに行くよ、情報頂戴。」)

《はい、》

座標データと映像が送られてきました。


「此処は。クーヘンの森の手前ですね。」

お屋敷とクーヘンの森を結んだ直線より北に数キロ外れてます。

〔テレポート〕飛行しながら探ってみると、


北側に入り口が有ります、これじゃあ分りませんね。

ゆっくり降りてみると、地面に割れ目が有りそこが入り口の様です。


「狭いですね。服が汚れます。ここを通れば・・・。」

「抜けました。わぉ!本当に、絵にかいた様な草原です。

 これはこれで綺麗ですね。タマ、出て」


タマを呼び出し、念話でアンナを呼びます。

(念話「アンナ来て。」『はーい』)と、目の前に現れます。

アンナ、上空から魔物が襲ってこないか、警戒して。


タマはアンナが襲われないか、警戒。

『『は~い』』タマを頭の上に乗せて、

遠くにある丘の方に歩いて行きます。


「本当に何も出ませんね。」

ずんずん歩いて行くと、アンナから念話です。


(念話『ララ様、丘の向こう側に大きな白い物が居ます。

 気お付けてください。』)


(「ありがと」)暫く歩くと、丘のふもとに着きます、

回り込んで、白い塊の正体を確認したいと思います。


しばらく歩いて行くと、見えて来ました。

でっかい、小さな家程もあるホーンラビット、角兎です。

むしゃむしゃ草を食べていた様です。


ふと、目が合ってしまいました。此方を向きますが、

敵かどうか判断に困っている様です。


かなり知能が高いと見て、意思の疎通が取れるか試してみます。

私は味方で、困っているダンジョン核を助けに来たというイメージを送ります。


すると、ウサギの目から敵意が消え、のそのそと歩き出します、

時々此方を振り返るので、ついて来いと言う事なのでしょう。


こんもりとした丘に向って歩いて行き、

途中で右に回り込むと木製のドアが見えます。


ウサギがそのドアの横にたたずむと、こちらを見て何か言いたそうです。

「う~ん、此処に入れと言う事なのでしょうね。」

(念話「アンナ引き続き上空で警戒お願い。」『は~い』)


ドアをノックしますが返事が有りません、タマを頭に乗せたまま、

「失礼します」と言って、ドアを開け、中に入ると。


テーブルの上に座布団が敷かれ、

その上に直径50㎝程のダンジョン核が乗って居ます。


(AIマスター、測定器で確認します?」)

《はい、お願いします。》


送られて来た測定器を取り出し、

測定器の手を引っ張って、ダンジョン核の上に手の平を乗せると、

《このダンジョン核は賢いです。会話が成立します。》


「で、どうなの?」

《他の搾取されているダンジョン核の座標のイメージを送ると、

 搾取されている者同士、龍脈を通じて交信が可能との事です。》


《本来はお互い無干渉なのですが、今回非常事態と言う事なので、

 回線が繋がりました。

 ララ様の動き、働きに期待しているそうです。》


《他にも同じ事で困っているダンジョンが無いか、

 広範囲にコメントを飛ばしたけれども 返事がないそうなので、

 これはここの三つだけが被害を受けていると解釈出来る様です。》


「じゃあ、計画としてはこの黒いお手手を一気に切断して、

 蟻の巣の下の魔核を奪うと言う事で良いですね。」

《それでよろしいかと思います。》


「もう一件のダンジョンの位置を教えて、私に手を出さない事を約束させて、

 ダンジョン核の所まで案内してくれるように連絡して頂戴。」

《承知致しました。》


次話:洞窟のダンジョンボス、リッチ

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