571話 ゲネメの工作室
ゲネメの工作室---571------
樹の枝で待っている眷属達に今起こっている事を念話と感覚共有で
簡単に説明して、もう少し待っている様に説明します。
全員が集まったとのP-F1からの連絡で、庭に戻り、
5m程宙に浮いてから、〔魔眼〕〔魔眼〕強めに掛けます。
60~70名位居ます。待機の命令を出し、
ゲネメ(導師)と繋がっている者が居ないか、確認します。
(居ませんね。一体位居るかと思ったんですけど、
ゲネメは余程の自信家か、抜けてますね。まぁ、私は助かりますけど)
P-F1とS-F1とN-M1を呼び出し、
(念話「誰か、この下の階層に行く手段を知らない?」)
【私が知っています。】手を上げたのはN-M1です
「では、教えてください。」
【はい、この階層に降りたドアとこの上の大きな樹を結んだ延長線上、
その突き当りに、鍵を差し込みます。】
「向うの突き当りに鍵穴があると言う事ね。」
【はい】「そのカギは?」
【研究所の中に有ります。】
「じゃあ、取って来て、・・いや、一緒に行きましょう。」
二人で中に入り、連絡版に触ろうとしたので、
「待って、その先は私が遣るわ、教えて。」
【はい、この連絡版の裏の壁に扉が有ります。その中です。】
「この連絡版を外すと警報が鳴るとか無い?」
【ご安心下さい、何も付いておりません。】
その言葉を信じて、連絡版をゆっくり外して下に降ろします。
小さな扉を開けると、箱が入っており、蓋を開けると、キノコが入ってます。
【そのキノコが鍵になってます。壊れ易いので、箱ごと大事にとってください。】
そのまま、マジックポシェットに入れようとしましたが、入りません。
【そのキノコは生きておりますので、
マジックポシェットには入らないと思います。】
部屋玉の保管庫に入れるとして、連絡版を元に戻して、
「N-M1、下の階層の情報が欲しいんだけど、」
【申訳有りません、私が所持している情報はそこまでですが、
導師が三階層の沼地は行きたくない、とか虫の魔物はどうも好かん、
とか独り言を言っているのを聞いた事が有ります。】
「ありがと、沼地と虫と、それ系の魔物ね。三階層は手探りかなぁ」
【導師の机が有りますので、何か有るかもしれません、探してみますか?】
「良いね、やってみよう、その机、何処?」
N-M1がカプセルが並んだ先の操作盤に耐な物の横に有る机を指さし、
【あの机です。】早速ララが机の引き出しを開けながら、使えそうな書類を
探していると、所為の間から20㎝四方位の金属の板が出て来ました。
「何だろ?」
(AIマスター此れなんだかわかる?
《これは3次元工作機ですね。絵を描くのは2次元、
これは3次元的に物体を作って行く物です。見た感じ普及型の様ですから
操作盤を送ります。使い方も転送します。》)
マジックポシェットの中に何か転送され、知識も転送されて来ます。
「うっ、この知識の転送は慣れないなぁ、使い方は分ったと。」
マジックポシェットから操作盤を出して、3次元工作機を乗せます。
スイッチを押すと、何やらメニューが出ます。
一階、二階、三階、と有りますね、
三階層を選択してみると、立体的な地図が出ます。
「こんな感じですか、これ、攻略本よりすごいですね。拡大縮小は中で、
魔物の位置、種類も簡単に表示されます。そりゃそうですね、
これで設計したんですものね」
三階層の魔物出現場所と種類を頭に入れていきます。
「隠し扉と、ダンジョン核はここですか。こういう者があると言う事は、
ゲネメはダンジョンを作る、あるいは改造する事が出来ると言う事ですね。」
「だとすると かなりまずいです。
私が想像していたよりもかなり強い力を持っている事に成ります。」
独り言をボソボソ言いながら、画像を操作していきます。
ダンジョン核に関する画像を見終わると、工作機をマジックポシェットに戻して、
(AIマスター、至急ゲネメの力を知りたい、此処の資料を分析して、
どの程度までダンジョンを、ダンジョン核をいじれるのか、調査して頂戴。
次話:キノコ畑の移転




