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光と闇と薬師の少女  作者: 羽牟 星
570/969

570話 マイコニド

マイコニド--570----


マイコニド達は明るい所は苦手の様です。光の当たる所に出ようとしません。

目の様な所に向って〔魔眼〕ぴくんとした後、此方に向って礼をします。

口が有りませんね。(念話「放す事は出来ますか?」)首を横に振ります。


(念話「念話は出来ますか、」)首を縦に振ります。


(念話「貴方の名前は?念話で答えてください。」

【名は有りません、認識番号P-F1です。】


「貴方と同じ立場の者の名前は分りますか?」

【はい、S-F1とN-M1が居ます。】


「それぞれ育てているキノコは毒キノコ、眠りダケ、痺れダケで良いのかな?」

【どうしてわかったのですか?】


「最初の記号がそれぞれの意味の単語の頭文字だからね。

 次の文字Fが女性、Mが男性だと思うけど、マイコニドって性別有るの?」


【私たちはマイコニドと悪魔のコピーを合成して造られた魔法生物です。】

(ゲッ!何と言う事をするかな、キメラを作るのは生命に対する冒とくだよ。)

「貴方の悪魔だった時の記憶、名前は憶えている?」


【私はマヤ、S-F1はミウ、U-M1はマオです。】

ぶっ!吹いてしまいます。ここで3人の名前が出てくるとは思いませんでした。

「所で、貴方の部下はP-F2以下F3,F4と続くの?」


【はい、現在F20まで居ます。】

「どうやって増えるの?」


【魔力を体の一点に集めて〔分化〕と唱えると、そこに小さなキノコが出来ます、

 それを育てると私の分身が出来ます。】

「因みに、分身はあなたの部下も作る事は可能?」


【可能です。私たちは能力に差はありません、私が一番最初に生まれたので、

 指揮、監督をしているだけです。私が居なく成れば他の者が

 問題無く引き継ぎます。】


「それは記憶の継承、共有が出来ていると言う事?」

【はい、私たちは個が全、全が個です。】

凄いよ、こいつら。無敵の軍隊が出来そう、やらないけどね。


「所で、このキノコから毒や麻酔薬、眠り薬が出来るの?」

【はい、胞子を集めるだけです。

 それを拡散させれば広範囲で効果が表れます。】


バイオハザード、生物兵器ですね。でも、これ欲しいです。全部貰いましょう。

「キノコ栽培の条件は何ですか?」


【日光は嫌いますので地下で、気でも土でも構いません、

 最近は魔力を含んだ樹を粉にして、 小さな魔石を入れた容器に詰め、

 菌を植えると生える事が解りました。適度な湿気が必要です。】


「よし、マイコニド達全員救出します。全員を一か所に集める事は出来ますか?」

【はい、私たちが造られた研究室の庭ならみんな入れます。】


「集合の指示を出して欲しいのだけど、その時、分化途中のマイコニド達も

 一緒に連れてきてほしい。 毒キノコや、他のキノコも、

 胞子が飛び散らない様にして出来るだけ持ってきてほしい」


「貴方達を最初に作った者はここに居ますか?」

【居ません、キノコを栽培し、

 爆弾を作る指示を出した後、どこかに行きました。】


「あなた方のオリジナルはどうなりました?」

【ミウは分りませんが、マオとマヤは肥料に成りました。】

肥料・・・。殺されましたか。


「最期に、定期的に送信、行っている事は有りますか?」

【毎日、一日が終了した午前0時にその日のキノコ爆弾の作成量を

 研究所から報告しています。】


「それでは指示通り、全員を研究所前に集めてください。」


(AIマスター訓練の里の地下に、このきのこ栽培場を作って。

 仕様は聞いていたと思うけど、分かるよね、任せるからね。

 マイコニド達を収納したらすぐ連れて行くからね。)


《承知致しました。ただし、取りあえず収容施設の建設から始めます。》


P-F1と一緒に研究所の庭に進みます。

私たちが到着すると、徐々にみんな集まりだします。


半分以上が大きなリュックを背負っています。

キノコたちが入って居る様です。

集まるまで、研究室の内部を見てみます。


人体を収容できる程のカプセルがいくつも並んでいます。

ここでキメラを作っていたのでしょう。


後でAIマスターに全部撤収、研究材料にしてもらいましょう。

ん?一瞬嬉しそうな波動が来ました、そうでした、

こういうのが大好きなんですよね、あの人(?)


(AIマスター後で、此処の連絡装置を除いて、

 キノコも全て回収して頂戴。研究材料にしていいよ。

《承知致しました。》)


次話:ゲネメの工作室

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