魔眼
魔眼----------------
「グラン、<魅了の魔眼>の施術は時間がかかりますか?」
《いえ、5分ほどで出来ますが、》
「それでは、今、お願い致します。」
《マスター、森から戻ってからの方が宜しいのでは、
魔眼に慣れる時間も必要ですし、》
「いや、魔眼の有る無しで、森にい行った時に何かが違う気がします。」
《何かが?とは、?》
「説明する事がちょっと難しいのですが、
Sixth Senseと言いますか、ん~...。」
「精霊との関係と言うか、魔眼が有る事により、
コミユニケーションが楽に成るとか、」
「上手く説明できないのですが、とにかくお願い致します。」
《承知致しました。では、診察室にまいりましょう。》
グランと一緒に診察室に向うと、
ドクターアンドロイドが椅子の前に座って居ます。
『〈魅了の魔眼〉の装着との事ですが、右目と左目、どちらにしますか?』
「右目でお願い致します。」
《この魔眼は通常はマスターの今の瞳と同じ黒ですが、
意識して使うときは赤く成ります。ご了承して頂けますか?》
はい、問題ありません。」
『それでは、始めます。』
右目にペンライトの様な物を当てたと思ったら、赤い光がフラッシュ!
『はい。終わりました、何か変な所は有りますか』
「赤く見えます。」
『5分ほどで、落ち着きます。』
「ありがとうございます。先生にも名前が必要ですね。
Drキンブルと名乗りましょう。」
「グラン、良いですね。」
《はい、マスター》
『私にも名前を頂けるとは、光栄です。』
「先生は治療魔法なども使えるのですか?」
『はい、中級の治療魔法など、
一般的な医学、薬学の知識はインプットされております。』
「判りました、今度また、お世話に成るかもしれません。
宜しくお願い致します。」
『畏まりました。マスタ-』
「私の事は、ルビと呼んでください。
グラン、みんなにもしっかり伝えてください。」
《はい、ルビ様》
へやに戻って、魔眼の見え方のチェックをしましたが、特に問題有りません。
「グラン、今度医療班を作るかもしれません。準備しておいてください。」
《治療班と申しますと?
ルビ様たちが冒険者として人間の世界に行った時の事でしょうか》
「それも有りますが、人の町で病院を作るかもしれません。
最初はアンドロイドたちでやりますが、人を教育してゆくゆくは人の手による
病院を作りたいのです。」
「まだまだ先の話ですね。今は記録だけで結構です」
お茶を飲みながら、まったりしていたら、ドアにノックが、
「セバス、」
と言うと、セバスが慌ててドアに向かいます。ドアを開けると、狐たちが。
並んで一礼をしたので、ソファーに座るように勧めて、
「エミリ、お茶を」と言いましたが、
狐たちは、すぐおいとま致しますので、と断られました。
おやおやと思っていると、ギンが代表して、
『先ほどの精霊用の杖の件ですが、
マスター・・・ルビ様にすべてお願いしたいのですが、』
と、申し訳なさそうに、言い出しました。
「いいよ、ちょっと、考えていた物が有るから、明日、楽しみにして。」
と言うと、嬉しそうに
『『『ありがとうございます。』』』だって、
にこにこと嬉しそうな顔を見るとこっちも嬉しくなるよ。
よし、ギンはネックレスも追加。ギンコはネックレスと可愛いイヤリング。
ギンジはライダーベルト!!よし、決まり。
次話:時計の確認
☆¨*:♦.,☆¨*:♦., あとがき ☆¨*:♦.,☆¨*:♦.,
「」の形により、誰が発した言葉なのかをある程度特定出来る様にしました。
下記をご参考にしてください。
-------------------記------------------------
「」 :ルビ・ヴラド(ララ)
《》 :AIマスター
『』 :眷属/身内/アンドロイド
<> :人
() :心の声/念話・
〖〗 :人外/妖精/神
【】 :魔物/悪魔
〔〕 :魔法発動呪文




