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光と闇と薬師の少女  作者: 羽牟 星
541/969

541話 パトラの休暇願

パトラの休暇願---


奥様に、パトラを訓練する為、

一週間ほどお休みさせて頂く旨、許可を頂きに行きます。

ノックをするとリリが開けてくれました。


「失礼致します。」中に入って一礼すると、

奥様においでおいでをされました。『貴方は、本当に忙しい子ね。』

呆れる様な、心配している様な何とも言えない顔をされます。


「もう少しで、整うと思いますので、それまでは・・・。」

『駄目よ、貴方は誰かがブレーキを掛けないと、

 次から次へと仕事を増やして、休む暇なんて作れない子なんだから。』


仰る通りでございます。でも話を変えます。

「奥さま、パトラを眷属に居たしました。それで、力の使い方を学ぶため、


 一週間ほど、お暇をください。今、パトラは、キロの街に居ます。

 そこで先に眷属に成った冒険者に指導を受けています。」


『こっちはリリが居るから大丈夫ね。』と、奥様がリリの方を見ます。

『はい、』リリが奥様に返事をした後、私を見ます。そうですね。

「奥さま、リリも私の眷属なので、隠れ里の方に御供する事が出来ます。」


奥さまが”えっ?”問顔をします。

その後『ふ~ん、りりは貴方の姉と言う事だったけど、違うのね。』


「はい、隠れ里のメイドと同じです。私が仕事をやりやすくする為と

 ルビちゃんの護衛を行うために来てもらいました。」

『と言うと、お人形なのね。』


リリが、『はい、今はパワーを押さえています。』

奥さまが興味深々と言う感じで、

『全力だとどれ位強いの?』


『はい、A級冒険者位の力を出せると思います。』リリの答えに奥様がびっくり。

奥さまが重ねて聞きます。『武芸や魔法はどうなの。』

『はい、ララ程ではありませんが、そこそこに。』最期はお茶を濁します。


『解ったわ、リリ、アトラが居ない間、大変だけどお願いね。』

『承知致しました。』『ララ、貴方はどうするの』


「急ぐのはクーヘンの森に出来たダンジョンの調査ですね、

 何事も無ければ良いのですが、魔物が異常発生している様で有れば、

 対処しておかなければ成りません。」


『ララ、対処ってどうするの?』

「はい、ダンジョン核の破壊か、異常発生している原因の排除です。」


『ふ~ん、これ以上聞いてもよくわからないし、

 不安に成るだけだから、聞かないけど、ララ、危ないと思ったら、

 すぐ逃げるのよ、貴方なら出来るわね。』


「はい、でも、事前調査では、

 そこまで問題が有るとの報告は受けていないので、大丈夫です。」


『でも何が有るのか分からないのがダンジョン何でしょう。

 慎重にも慎重を期してやって頂戴ね。本当の心配しているんだから。』


やばい、これは話を変えないと、めんどくさく成るパターンですね。

「そうだ、ルビ様にも、隠れ里に入れる許可を渡さなくては成りませんね、」


と言って、ルビちゃんの方に向うと、

『ララ、それは、私の指輪に付けた様な物ね。』

「はい、ルビ様にはリザリオに仕組もうと思います。」


『そうじゃなくて、ルビが一人で、行く事も可能と言う事よね』

無断で出かけた場合、捜索が大変に成ると言う事ですね。


「ルビ様に仕込む物は、奥様やご主人様の物と呼応しますので、指輪を握って、

 ”ルビちゃん何処?”と念じると場所のイメージが届きます。

 あ、まだ仕込んで居ません。ちょっと待ってください」


奥さまが早速指輪を握ったので、

慌てて、ルビちゃんにロザリオを出してもらいます。ロザリオに仕込み、

返した時に、さりげなく胸に触って、アラーム石を仕込みます。


「奥さま、終わりました。確認してみてください。」

奥さまが頷いて指輪を握って目をつむると。


『なる程ね、見えるのではなくて、

 場所の認識、まるで地図にマ―カーが付く感じね。』


と、此処で、ドアがノックされ、リリが対応します。

メグが食事の準備が整ったと呼びに来た様です。


次話:竜宮城のメイド、リム

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