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光と闇と薬師の少女  作者: 羽牟 星
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メディションルームの検証 2

メディションルームの検証 2-------------------

お昼を食べてから、

メディションルームでの転移は何処まで行けるかと、

ルームを複数作る事が出来るかを試してみます。


「セバス、今日のお昼は何?」

『今日はオークのかつ丼でございます。』

「うわぁ!最高!!。」


食堂に行くと、テーブルがセットされており、

座ると同時にかつ丼が出てきました。


「頂きま~す。」

あっという間に完食です。


「エミリ、お茶の用意して。」

『はい、ルビ様』


「さて、セバス、世界地図とここからの中継点や私が行ったことの有る場所を

記入した地図持ってきて。大きい壁掛けタイプがいいな。」

大きな自立式のスタンドに下がった1.5m四方の地図を持って来ました。


「セバス、各中継地点に名称は有るの?」

『名前と言うより、記号で呼ばれます。』

「その記号を地図上に、中継地点に記入して。」


『はい、ルビ様』

「えっ。一瞬ですか・・・。」

「どうやったの」


『転写ですが・・。』

「そうですか・・・。」


お茶を飲みながら。地図とにらめっこです。

「妖精の森は北緯30度、東経140度ですか、

 数字がぴったり、作為的な感じがします。」


「昨日行った海までの距離は確実に行けるんだよね。」

「行った事の無い所へは行けない。・・・」

「すべての中継所は同じ作りをしているの?」


『すべて同じと言う訳ではありません。』

「質問が悪かったわ」

「同じつくりの部屋か場所ある?」


『今は使われておりませんが、休憩室が有ります。』

「レイアウト、机やベッドの位置が同じか確認出来る?」

「それから、標準的なレイアウトの写真、いや、絵が有ります?」


「休憩室のドアを開けた時に見える状態の絵がほしいわ。」

『すぐ、用意いたします。』

『これで宜しいでしょうか』


如何にもスケッチと言う水彩画タッチの絵を持って来ました。

「うん、これでいい。」


「一番近いここの中継所に飛んでみようと思うの、

 ここの中継所はこのレイアウトで間違いないわね。」

『はい、同じです。』


「じゃあ、いらっしゃい、一緒に行きましょう。地図を持ってね。」

「最初は私の考えが正しいかの検証です」


「メディションルーム!OPEN!」

ルームの中に地図を持って入り、入り口を閉じます。「CLOSE」


入り口の横にスタンドを立て、地図と休憩所の絵を下げて、

そこで扉を開く様にイメージします。

「OPEN!」


開いたから大丈夫だと思うけど、恐る恐る顔を出します。

「間違いない様ね。セバス、外に出て、ここが指定の場所か確認しましょう。」

『はい、ルビ様』


部屋の外に出て、中継点の名前を確認して戻ってきました。

『ルビ様、間違い御座いませんでした。』

「これで、ずいぶん自由に移動が出来るわ」


メディションルームの入り口を開けた時に見える壁を指し示しながら、

「ここに中継点の名前を記入した札でも下げて頂戴、

 転移して、ルームを出た時に確認出来る様にね。」


「さぁ、次に行きましょう。」

「後は、長距離と運搬人数の確認だけど、

 運ぶだけだから問題無いはず、でも確認はして置かなくちゃね。」


地図を指し示しながら、

「セバス、ここから一番遠い中継点、ここに飛ぶわ、

 ここの中継点に飛んで大丈夫?」


『問題ありません』

「次は距離、何処まで飛べるかの実験、検証ね。」

「では行きます。」


地図と休憩所の絵を下げて、地図の位置を触りながら、

絵を見て、そこで扉を開く様にイメージします。」

「着きました。セバス、確認してきて。」


『はい、ルビ様』

外に出て、中継点の名前を確認して戻ってきました。

≪ルビ様、間違い御座いませんでした。≫


「距離も問題無しと。いったん戻りますよ。」

自分の部屋イメージして扉を開きます。


自室に帰ってきました。

「セバス、先指示した通り、後で、中継基地の名前が判るようにしてちょうだい」


「ちょっと、森へ行ってみましょう」

世界樹の根元をイメージして「OPEN」

顔を出すと世界樹が見えました。


「よし、CLOSE」

自室に戻ります。「OPEN」


「次は、複数のメディションルームが作れるかどうかです。」

「メディションルームOPEN !」

中を覗いてみると、魚の水槽と時計が置いて有ります。


魚と時計を入れたルームを開けたまま、

 もう一つを開くイメージで行ってみました。

入り口がもう一つ出来ました。中を覗くと、魚と時計が有ります。


「セバス向うの入り口を覗いてみて」

『はい、』

もう一つの入り口から除くと、セバスの顔が隣に見えます。


「つまり、入り口が二つ出来ただけですね。でもこれはこれで、使えるかも。」

「有難う、もういいよ。」

「次は運搬人数の確認ね。」


「さて、セバスにメイドたちにグランあと2~3人、狐たちも呼ぼう。」

「セバス、狐たちと、私のメイド3人よんでちょうだい。」

皆やってきました。


「これから転移の最終検証を行います。みんな協力してね。

 と言っても立っているだけですけど。」

「この検証は多人数でも使えるかどうかの検証です。」


「OPEN」

みんなびっくりしていますが、全員中に入れて。

「一番遠い中継点に行ってみます。CLOSE」

「イメージを強く持って、OPEN」


顔を出すと、中継点の名前を書いた札が見えました。

「CLOSE」


「帰りますね、自室をイメージしてOPEN」

お疲れさまでした。


狐たちは きょとんとした顔をしています。何がどうしたのかわからない様子です。

「今20000Kmを往復してきました。」

あれ?余計に分からない様な顔をしています。ま、いいか。


次話:準備

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