524話 ルルのつわり
ルルのつわり----
『ララ様、8時です。』おはようです。
さて、起きて、身支度して、ルビちゃんの所に行かなくては。
『ララぁ、おはよう、久しぶりね、』リリが食堂から帰ってきました。
「疲れてます、むにゃむにゃです。今日は報告しなければ成らない事が、
沢山あって、考えただけでも、ちょっとげんなりです。」
『奥様や、ルビちゃんが楽しみにしていましたよ、
特にルビちゃんが狼達が沢山増えたと思ったら、
皆、ベリアンも居なくなったと言って騒いで居ましたよ。』
「あー、ベリアンかぁ。その対応忘れてたぁ、
いいや、どうせ説明しなければ成らないから。みんな一緒に連れて行こ。」
『らら、そろそろ、時間、行くよ。』
「へ~い」仕方ないなぁとでも言う様な返事です。
一緒にルビちゃんの部屋に入ると、ルビちゃんが飛び付いて来ます。
『ララぁ、狼達、ベリアンが居なくなったよぉ。何処に行ったの?』
「あそこが狭くなったので、引っ越しました、すぐに会えますよ、
後で奥様と一緒に行ってみましょう。」
『本当ぉ?』「はい」ぴょんぴょん飛び跳ねて喜んでいます。
「さぁ、御仕度をして、朝の御挨拶に行きましょう。」
『ほ~い』余程嬉しいのか、御返事も浮き上がってます。
”トントン”ノックです。
リリが返事をするとルウとユリが入って来て礼をします。
さて、ルビちゃんのお着換えです。
ララが何か足りないと・・・ルルが居ません、
リリに聞くと、最近調子が悪いのか、時々顔を見せない時が有ると言う事です。
(念話「ジジ、ルル大丈夫なの、今どこに居る?」)ジジがめんどくさそうに、
(『何でもねえよ、つわりだ悪阻、隠れ里の屋敷で寝ているはずだ。』)
(「ルル、大丈夫?」)
(『あら、ララね。大丈夫よ、最近少し吐き気が来て、
ちょっと、困って居るわ、でもこうして休ませてもらっていると、
楽だから、もう少ししたら、元気に成るわ。』)
(「わかった、料理長に何か食べやす物見繕って持って行ってもらうね。」
『有難う、助かるわ。』)
(「ランダル料理チョーララだよ。妊婦のルルが、悪阻で調子悪いの、
何か食べ易い物作って持って行ってくれる、お願い。」)
(『解った、何種類か作ってみる。』「ありがと。」)
ララが10秒ほど下を向いていましたが、りりは察したようです。
ルビちゃんの髪に温かい風を当て、
サラサラに乾かした後、ルウが髪を結います。
ララが小声で「今日は子犬と遊ぶことに成るかもしれないから」
とささやくと、左右の三つ編みにしてくれました。
私とリリ、三人で手を繋いで食堂の向います。
食堂に入ると、皆の視線がララに集まります。
(「まぁ、分かって居た頃ですから良いんですけど。」)
パトラの横に立つと、『お帰り、』
「先にご主人様にご報告しなければ成らないから、
その後、奥様の所に行くね。」
『ん。』小声で簡単に用件だけ伝えます。
次話:料理ちょーとお戯れ。




