516話 古着屋仕入れ
古着屋仕入れ----
古着屋に入り、あれこれ注文して居るのを見ていると、
サンサもダリンもだいぶ慣れた様です。
今日は後ろから付いて行きます。
やはり女の子は、量り売りよりも、手前の、一点もの方に興味が行く様です。
「今日は特別。気に入った物が有れば上下2点づつ、買ってあげるよ。」
と言うと、きょとんとしていましたが、サンサとダリンに耳打ちされて、
みんな一点もの方に走って行きます。
『ララ様、有難うございます。』
ダリンとサンサが頭を下げます。
「初めて王都に来たんだから、自分用のおみあげも欲しいでしょう。
次からは自分で変える様に、頑張りましょう。」
『『はい』』。
みんなが選んでいる間に、量り売りの方はまとめてくれた様です。
サンサのポシエットに入れて会計を済ませます。
みんなの分は私の財布から出します。
いつものルートで、次は生地屋さんです。
いつものとおりの生地と針と糸を仕入れます。
お店を出て、ちょっと疲れたので、喫茶店に寄ります。
ムム、シュークリームが有ります。もしかしてと思って店内を見回すと、
ヴラド男爵様の家紋が有りました。
ありゃ、直営店でしたか、まあ、みんな満足しているので、いいでしょう。
次に金物屋さんで、鍋や包丁、ナイフ、農機具などを仕入れて、
最後は雑貨屋さん。塩を入れる壺を沢山、有るだけ仕入れます。
なんだかんだでお昼時。お屋敷に帰って食事にします。
次話:ヴィックの力作料理




