509話 オーガの里
オーガの里-------
オーガの里、中央広場に出ると、
ドドルが、走ってきます。近くに居た様です。
「ドドル、オーガ達はどうですか?
魔力をうまく引き出せない者は居ますか?」
『ほとんどの者は問題無いのですが、
一部に魔力は有るのに引き出せない者が居ります。』
「出来ない物は私が直接、見るから、集めて頂戴。」
『承知致しました。全体で10人ほど居ます。』
10分ほど待ってると、集まってきました、特に共通する特徴は無いですね。
サンチェスみたいに魔力詰まりだと困りますから、
一人一人調べて行きます。背中に手を当てて、
ゆっくりと魔力を流していくと、この人もい詰まってますね。
ゆっくりと、血管の中にステントを入れる様な感じで、広げていきます。
この子は一か所でしたから、3分ほどで完了です。
『ララ様。何か、体が軽いです。』
「あまり急に飛び跳ねないで、さっきドドルに教わった魔力操作を
そこに座ってやってみてください。ドドル、見てあげて。」
そう言って次の者を確認します。
同じく背中に手を当てて、魔力を流してみますが、
「この人は魔力詰まりでは無いですね。
魔力の総量は有る様ですから、不器用なだけかもしれません。」
「あなたは、違う方法をやってみるから、そちらで座って待っていてね。」
その様に選別しながら治療と選別を行っていきます。
30分ほどで選別と治療が終わり、
選別された物たち4人を円座に座らせます。
いつもの魔力操作、ゆっくりと魔力を流しますが、
だんだん強くして最終的にいつもより強い魔力を流します。
イメージさえつかめれば、問題無いので、
魔力の流れを感じる様にしてあげると、出来る様に成りました。
皆、スプーンが持ち上がり、興奮しています。
興奮するとすぐ落ちます。
全員、送っていた私の魔力を切った状態でも
スプーンが持ち上がるようになったので、
ララの魔力操作教室は終了です。
ドドルに、サツマイモの苗を渡して、小さな空き地に
飢える様に言って、屋敷の部屋に戻ります。〔テレポート〕
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