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光と闇と薬師の少女  作者: 羽牟 星
503/967

503話 ペンタの街、ダリンとサンサの家族

ペンタの街、ダリンとサンサの家族------------


「じゃあ、ペンタの街に行きましょう。」

『おー!』結構ハードだと思ったですが、ダリンは元気ですね。

狼広場まで行って、みんなで”入る”と唱えると門前の中に入ります。


ペンタの街にはまだ扉石が無いので、ここからは

”ララの部屋玉”に入ってもらい、私がテレポートでペンタの街に飛びます。

街が見える所まで飛び、みんなを出して、街の門まで歩きます。


門をくぐると、ダリンがそわそわし出して、今にも走り出しそうです。

『おれ、ちょっと先に行ってらぁ』と言うと走り出してしまいました。

後はサンサに案内頼むと言う事の様です。


「あいつは、おっきな子供だね。」

『あ、はははは。』サンサが笑ってます。


「でもしばらくぶりに親兄弟に会うんだから、

 きっと中の良い家族なんだね。」


『そうですね、私の所もそうだけど、

 金は無くても楽しい我が家と言う事でしょうか。』


「いいね、それ、久しぶりに聞いた様な気がするよ。

 こっちまで嬉しく成るよね。」


『はい、有難うございます。』

表通りから裏通りに入って、少し歩くと、城壁の内壁が見えて来ます。

城壁と言っても。石ではなく、漆喰の様にも見えます。


『あの丸太小屋がダリンの実家で、

 二件ほど右隣りの二階建てが私の実家に成ります。』


ダリンの家の近くまで来ると。ワーとかキャーとかにーちゃんでけえ、

とかの歓声が聞こえます。何とも微笑ましい事ですね。


『これはしばらく収まりそうもないですから、先に私の家に行きましょう。』

サンサが、自分の実家のドアをノックすると、

ドアが少し開いて、その後すぐに全開<サンサーー!>


女の獣人が飛び付いて来ます。

『ねーちゃん、ちょっと待って。』


<待ってじゃないわよ、やっと冒険者辞めて帰って来たのね。

 良かったわ、みんなどれだけ心配したか。

 ほんとにあんたって子は・・・・>


泣き出してしまいました。

『ちょっと、勝手に盛り上がらないでよ、まぁ、当たってるけど。』

<とーさん、カーさぁん。サンサが帰って来たぁ>


こちらもどやどやと、沢山の兄弟がお出向です。

<お前大丈夫なのか?けがは?ダリンは・・・一緒か?>


怪我をして冒険者を止めたと思ったのでしょうか、

ダリンはダリンの家が騒がしいので、一緒に帰った事が解った様です。

<とにかく中に入りなさい。>外では近所迷惑に成ると思った様です。


『ちょっと、待って。ララ様、一緒に。』と言って、手を引かれます。

(まぁ、挨拶はしないとね)

中に入ると、狭いながらも楽しい我が家 感が満載の御家です。


「初めてお目にかかります。ララと申します。

 本職はヴラド子爵様の邸宅で メイドをさせて頂いております。」


「今日はここ、ペンタの街にダリンとサンサに任せる

 古着屋の支店を作りにやって来ました。どうぞよろしくお願い致します。」


と、スカートの両端を掴んで足を引いて、ちょっと腰を落とすお辞儀をすると、

皆さん、深々と、お辞儀を返してくれます。


みんな、説明しろと言わんばかりにサンサの方を見ます。

その視線に気おされた様に、サンサが、


『ラ、ララ様に認めてもらって、店を任される事に成ったんだ、

 外に居る、エスメとラルダ、それから、おお、い、いや番犬のワイマ、

 ダリンの4人と一匹で、此処で店を出すんだ。』


お母さんらしき女性が<サンサ、おまえ、冒険者辞めたんだね>

と言って、前掛けで目頭を押さえます。


年配の、お父さんだと思われる男性が

<兄弟姉妹の中でお前だけが冒険者、明日おも知れぬ職業に就いた。

 あそこのバカ息子、ダリンか、どれ位あいつを恨んだ事か・・・。>


<ララさん、娘をよろしくお願いいたします。>

『とうさん、嫁に出すみたいな事言わないでよ。』


『所で、知り合いの、良心的な不動産屋知らない、

 お店に出来る物件探さなきゃならないんだ。』


次話:ペンタの街、店舗物件探し

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