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光と闇と薬師の少女  作者: 羽牟 星
502/968

502話 ダリンとサンサ、隠れ里に

ダリンとサンサ、隠れ里に-----


『『ララ様、これは・・・。』』

「すごいね、此処まで顕著に変わったのは久しぶりだね。

 ついでだから、ララの隠れ里に行ってみようか、」


『えっ、ララの隠れ里??』ダリンが首をかしげています。

「ほら行くよ。入る」転移門から門前に入りました。


草原みたいな所に飛ばされて、ダリンとサンサが驚いてます。

『こんな広い所、何処に有ったんですか・・・』


「良いからあそこの門に行くよ。」ララが歩き出します。

ダリンとサンサもおっかなびっくり付いて行きます。


門の傍に二匹の鬼が居るのを見つけると。

『ララ様、危ない。』

二人がララを守るように前に出ます。


「大丈夫、あれは門番だから。」

『門番、門番・・・』ダリンの思考が付いて行かない様です。

ララが近づくと鬼たちララに向って挙手の礼を行います。


ダリンが”ビクッ”と成ります。

ララが手を上げて、先の狼達の所に行ってみよう。


門をくぐると、狼広場です。「パニエル、」呼ぶとすぐ出て来ます。

パニエルの頭を撫でながら、「この二人は新し仲間、眷属だよ。」


と言うとパニエルが一声『ウオン』と鳴きます。

狼達がわらわらと出て来ます。

ダリンとサンサは固まって動けません。


狼達全員が二人の前に並んで、上を向きます。

パニエルが一声大きく『ウオオーーン』と鳴くと、狼達全員が


『・・・『『『『『ウオオーーン』』』』』・・・』

大きな声で一斉に吠えます。


それにこたえる様に、ベリアが『グアァーーー!』

カラス達も飛んできて『・・・『『カーーァ』』・・・』


「すごいね、ダリン、サンサ、みんな歓迎しているよ。

 ここに居るのはみんな、助け合う仲間だよ」

パニエルが前に出てダリンに向います。


(念話:『ここに居るみんな、ララ様を命を懸けてお守りする者達です。

     でも、ララ様は、私たちが傷付くのを本当に嫌います。

     それが困った事ですね』)


『ワハッハッハ、分かるぞ、その気持ち。』

ダリンしゃがみ、パニエルの首を抱えて、笑ってます。

パニエルも嬉しそうにしています。


ダリンが立ち上がり『俺も同じ気持ちだ、これから宜しく頼む、有難う、』

と言って胸に手を当て、腰をまげて礼をします。

サンサがダリンと一緒に礼をします。


ララがララの部屋玉から、エスメとラルダ、ワイマを出して、

「私たちは屋敷の方に行っているから、此処で遊んで居て」

と言ってから、ダリンとサンサに「さて、屋敷の方に行こうか、」


屋敷に行くとクヌギが出迎えてくれます。

応接室に通され、クヌギがダリンとサンサに挨拶をして、退室、

代わりにビーチャムが、お茶の用意をしてくれます。


『ララ様、ララ様はお屋敷のメイドじゃあなかったんですか?』

ダリンが、訳が分からんと言う感じで、質問をしてきます。


「う~ん、お前達には、話しておいた方が良さそうだね。

 さっきの名づけで気が付かなかったかな、私の真名はルビ・ヴラド。」

二人ともビックリしています。


サンサが

『でもルビ様はお屋敷に、しかもまだ御小さい。・・・』

ダリンはもう訳が分からんと言う感じです。


「そう、私は、未来から魂だけこちらに来たルビ・グラドこの体は借り物です。

 近い将来、お屋敷が魔物の大群に襲われ、

 ルビちゃんを残してみんな死んでしまいます。」


「生き残ったルビちゃんも、数年後には殺されます。

 相手は魔国の住人、悪魔の貴族たちです。

 私は殺される瞬間に肉体から切り離され、過去に飛ばされました。」


「そして、とある神にゆがんだ歴史の改変、

 悪魔の貴族のたくらみを阻止する様に命じられ、この体を貰いました。

 その為、沢山の眷属を作り、スタンビートに対応できる様に鍛えています。」


「古着屋は資金確保と、隠れ蓑ですね。

 ですから、貴方達もその強く成った力の使い方を教え、商売も成功させ、

 仲間も増やして、私の役に立って欲しいのです。」


 お茶をしたら、外で与えた能力の使い方を教えるね。」

ダリンがお茶を飲み干して、


『なんか、とんでもない事に成って居るなぁ。でも今更だし、

 ララ様、早いとこ、この力の使い方、教えてくれや。』


じゃあ、行こうか。屋敷裏の世界樹の方に向います。そこで魔力操作を教えます。

獣人族は魔法は苦手と聞きますが、魔力は多いですね、

単に、身体能力が優れているので魔力、魔法を使う方向の鍛え方はしない様です。


まずは魔力操作を教える為、体に魔力を流すとかなり驚いていました。

その後のスプーン回しは割と簡単にできたので、二本の剣を操って見せたり、

空を飛んで見せると、ダリンが大騒ぎです。


テレポートは少し戸惑いましたが、ライトアローは難なく出来ました。

火魔法とキャンディ砲はまだ教えません。


後は革鎧と魔力タンクの使い方、

各種ポーション、精魔石の粉の説明をして最期に

訓練は続ける事、寝る前に魔力タンクに魔力を移す事を守るように言います。


『サンサ、以前与えたマジックポシェットは容量が小さくなっているから、

 こちらのマジックポシェットを使って』


狼君の顔の刺繍が入った水色のポシェットを、与えます。

以前渡して有るポシェットは返してもらいます。


次話:ペンタの街、ダリンとサンサの家族

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