500話 ダリンとサンサが眷属に
☆¨*:♦.,☆¨*:♦., 眷属に成る事のメリット、デメリット ☆¨*:♦.,☆¨*:♦.,
「眷属とは、主従関係と血縁関係を合わせて己が命も混ぜる様な
とても強い繋がりだと思います」
「眷属の基本能力だけど、
私と同じ、不老、超再生、念話、感覚共有が与えられます。」
「つまり、年を取らない、病気はしない、けがはすぐ治るけど死ぬ事はある。
遠くに離れていても眷属同士の会話が可能。」
「意識して伝えようとすればお前達が見た物を私もみる事が出来る。」
「と言う事です。」
身体能力も上がります。老化は起きませんが若返りはありません。」
「不老は成長限界、20歳くらいまでは成長しますが、
それ以降は年を取らなくなります。20歳以上の方は、現在の年齢で止まります。」
「怪我については、頭を潰されたり、
身体自動修復が追い付かない場合は死亡します。
少し時間が掛かりますが、四肢の欠損も、再生します。」
「魔力は上がります。即死は死で有る事、を忘れないでください。
この能力は、私が吸血鬼に繋がる者だからです。」
「私は光の属性も持ちますので吸血鬼の弱点はありません、
血への渇望もほとんどありません。魔法耐性はアンデットではないので、
光や聖属性で消滅する事は有りません。」
「あなた方の子孫を残す事も可能です。
眷属同士の子は能力継承が行われると思います。」
「そこに私が名づけをして眷属で有る事を示せば更にその能力は
顕著に上がると考えています。」
「ただし、私は眷属、使い魔の繋がりを解消する事が出来ます。
その場合、対象は消滅します。
「眷属は私の権能の一部を使う事が出来ますが
自身の魔力量によって威力は変わります。
私の死によって、消滅する事は有りませんが、私の権能は使えなくなります。
(使い魔は私の消滅で共に消滅しますが、今は消滅は考えられませんし、
私が本来の体に戻れば、使い魔は自動的に眷属に成るのですから
問題無いでしょう。)
ダリンとサンサが眷属に------
店の中に入ります。
「ダリン、サンサ、エスメ、ラルダ、行こうか。」
『『『『はい。』』』』みんな”ララの部屋玉”に入れて、〔テレポート〕。
オクタの街の手前の草原に出ます。ここで、自分も”ララの部屋玉”に入り、
「ダリン、サンサ、お話が有ります。」
何事かと二人が身構えます。
「貴方達。私の眷属に成りませんか?」
『『???』』
「そうですね、私の眷属について話したことも、
接する機会も少なかったから、分からないわね。」
「貴方達の身近な私の眷属は、そこのワイマ、そして
室内警備のネズミ達、エスメとラルダは、まぁ、眷属みたいな物でしょう。」
『あの、ちゅー達と、狼達は、眷属に成る前は何だったんですか?』
ダリンが、不思議そうに聞いて来ます。
「ちゅー達はグラド男爵邸の片隅で震えている所を、眷属にしたわ、
狼達も群れが飢えて、持たないと思ったので、眷属にしたのよ。」
『てぇ事は、以前は普通のネズミと狼だったって言う事ですか?』
そうね、本人達の努力も有るけど、
ワイマ一匹で一つの街を消滅させるくらいの力が有るわ。
私の眷属はみんな空も飛べるし、テレポートも出来る、魔法も使えるよ。
冒険者で眷属に成ったのも居るけど、サンチェスは知ってる?」
『サンチェスさんは俺らが冒険者なり立ての時に世話に成った恩人です。』
「彼も、今はキロの街でパーティを従えてダンジョン攻略をしているわ」
『ダリンとサンサが目を合わせて、サンチェスさんも空飛べるんですか、』
「あいつは魔力の通りが悪くて、最近やっと飛べる様に成ったかな?」
ダリンが『おれ、成りたいです。』
「慌てないで、貴方達はもう冒険者ではなく、
商売、オクタの街で商会を作る位には成って貰うのよ。」
「今回、わたしの眷属に成る事を進めたのは、
自衛の為、トラブルに巻き込まれてもみんなを守って生き残れるようにする為、
眷属専用の施設や能力を使えるから、商売にも有利に成るからよ。」
「眷属に成る事のメリット、デメリットを説明するね。」
「眷属とは、主従関係と血縁関係を合わせて己が命も混ぜる様な
とても強い繋がりだと思います」
(前書きに眷属に成る事のメリット、デメリットを載せました。)
ララが眷属に成るの意味を説明し終わると、
サンサが手を上げます。『ララ様、質問です。』
「良いよ、聞いて。」
『ララ様が眷属を解消する時って、どう言う時ですか、拒否権は無いのですか?
あと、眷属を止める事は出来ないんですか?』
「はい、最初の質問だけど、今までは一人も居ません。
要するに、人としての道を外して反省できない奴ね、
殺人鬼、詐欺師、強姦魔。等かな。」
「最も、そんな素養の有る者は眷属にしないしね。
拒否権と言うか、話は聞きます。
それが上場酌量の余地が有れば、執行を延期する事が有るかもしれません。」
「最後に、眷属を止めて、普通の人に戻れるかと言う事ですと、無理ですね、
眷属自身では出来ないですし、私が行うと消滅するはずです。」
「他に質問は有る?逆戻り、やっぱりやめたは出来ないからね。」
ダリンが、
『俺は成る、死なないなら、今は、弟や妹の為に、ペンタの街で商人をやって、
10年、20年後に冒険者に戻ってもいい。
しかも、魔法も使えるだぜ、すげぇ、すげぇ、サンサ、一緒にやるぞ!』
『確かにいつまでも若いまんまは魅力よね。
私も成りたい、ララ様、お願い。眷属にしてください。』
ララがにっこりと笑って。「じゃあ、始めましょう。」
「我が名はルビ・ヴラド、友愛の証として汝ら
ダリン・サンサを眷属とし、わが権能の一部を与える。」
「生涯、お前と共に生き、お前にとって不名誉な命令はしない。
友として一緒に歩んで欲しい。」魔力を少し与える
『我々は、生涯ご主人様の友愛の情を裏切らない事を誓います。』
二人とも魔力量が上がった様です。
ダリンの毛並みが少し白く成り、体格も少し大きく成った様です。
サンサはそんなに変わりませんが、引き締まった感じで、
肌艶が良くなったように見えます。
次話:ダリンとサンサ隠れ里に




