499話 ゴム編み相談
ゴム編み相談-------
裁縫室に入り、ブラとショーツのセットを何点か出して、
「これを見本に、作れるかどうか、試してみて、」
『ララ様、この伸び縮するのは??』
「うーん、こちらにゴムはまだないからなぁ、じゃあ、横を紐にして、
リボン結びでやってみようか、レースの編み方を工夫すれば、
伸び縮するのは出来ると思うけど、
確かゴム編みって言うのが有ったと思ったけど。」
(AIマスター、かぎ針や、棒網でゴム編みって言うのが有ったと思うけど、
見本と図解本探して。)《承知致しました。》
届いた、編針と、見本、図解本を出して、モリエールに、
「糸や毛糸を伸び縮する様に編む方法が有るんだけど、
ちょっと、研究してくれない。」
「これ位伸び縮みすれば使えないかな、考えてみて、」
モリエールが興味深々です。
「出来たら、色んな人に伝授して、よくできた製品は買い取りしても良いよ。」
『ララ様、それって、家事をしながら、ちょっとした時間に、
作ってお金に成ると言う事ですよね、』
「そうだね、女性の内職に出来ればいいね。研究も、仲間を増やして、
考える事が出来ると早く言いものが出来るかもしれないね、
その方法を買い取る事も考えて、良い方法で有れば小金貨位出してもいいよ。
編み方に作者の名前を付けるのも良いね。”モリエール編み”とかね。」
何かモリエールが感動しています。
「モリエールがこの中の一つを覚えて、奥さんや娘さん達を集めて、
編み物教室を開いて、これより良い新しい編み方を考えた人には
命名権と編み方を小金貨一枚で買い取ります。」
「何てやったらいいかもね。」モリエールが口パクパクしています。
『ララ様、本当にそんな事しても良いんですか?』
「良いよ、この編み方はこれだけに限らず、色々出来るからね。
今度の仕入れは糸を沢山買ってこようか。
そして、いい物が出来たら、買い取ってもいいしね。」
『すごいです、女が家に居て稼ぐ事が出来るなんて、夢の様です。』
「これで生計を立てるには、大変だから、
良い物が出来たら買い取るよ、位にして置いてね。」
『でもララ様ゴム編みで前よりいい物が出来た、が何回も続いたら、
沢山お金が必要でが、宜しいんですか?』
「この編み方より良い物が出来る可能性はそんなにないと思うよ、
有っても10回程度でしょう。伸びたり縮んだりが何回も出来る事が条件だよ、
数回履いてショーツのゴムが緩んだら洒落に成らないからね。」
『ぶっ!』モリエールがショーツ、パンツが落ちる所を想像したようです。
『笑いながら、と、とにかく頑張ってみます。』
「うん、宜しくね。」
店の外に出て、「ワイマ、」呼ぶと、すぐ出て来ます。
「君なら小柄だから、わんこで通せるね。」
ワイマが首をかしげてます。
「これから、オクタの街に支店を作りに行くんだけど、
ワイマ、一緒に来てくれるかな?
ここはマッシュやエルザに頼もうと思っているんだ、」
『行きます!エスメとラルダも一緒ですよね。』
「ああ、あの二人は一緒に行くよ、そこで、狼だと、街に入れないと思うから、
ワイマは犬と言う事で、通したいんだ、毛並みを少し変えても良い?」
『この毛並みは気に入ってますが、少しくらいならいいです。』
「ごめん、言い方が悪かった、実際に変えるんじゃなくて、
首輪に幻惑魔法を仕込んで、その様に見える様にするだけだから。」
「発動を切れば、元のワイマだよ。」
『はい、問題無いです。』
(AIマスター、ワイマに幻惑魔法付の首輪作って。
小さなマジックバック機能を付けて、革鎧が入る様にして。)《承知致しました》
(念話:「パニエル、ワイマを新しく作るオクタの街の店の警護担当にするから、
此処にマッシュかエルザを派遣して、オクタの街の店が落ち着いたら、
警護はローテーションを考えてね。」『承知致しました。』)
ワイマにクリーン魔法をかけて、新しい首輪を付けます。
「変化と念じれば変わるからね、変わったかどうかは足を見ればわかると思うよ、
革鎧も首輪に入るように成っているから、いつでも出せるよ。」
次話:ダリンとサンサが眷属に




