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光と闇と薬師の少女  作者: 羽牟 星
495/970

495話 王都の冒険者ギルド

王都の冒険者ギルド


王都のギルド前。

扉を押して、中に入ると、おやまぁ、極楽鳥みたいなのが居ますね、

その取り巻きもにぎやかな格好をしています。


坊主にモヒカンにトレッド、丸刈りライン入り、ニグロ、

さすがにリーゼントは居ないみたい。それにしても

オンパレードね、思わず見とれてしまったわ。


定番、<ねーちゃん、何ガン付けとんじゃ、あ~ん。>と来たもんだ。

「いや、あんまりご立派だったもんで、つい、すいません。」と頭一つ下げるも、

<御免で済んじゃぁ、魔物は居ないんだよぉ>と来たもんだ、


思わずお前は魔物かいとのどまで出かかって、呑み込みました。

<落とし前付けてもらおうじゃないか、ねぇちゃんよぉ。>


頭から叩き落して落とし前って、駄目だよね。

と、ギルマスが飛んできて、坊主にモヒカンにトレッドを一発でぶっ飛ばして、

<てめえら、死にたいのか、野郎ども、こいつら下にぶち込んで置けえぃ!>


あらま、ギルド職員総出で、みんな地下牢に連れて行ってしまいました。

どこぞのヤーさんの事務所見たい・・・いや、格が違うと言う事で、

あいつらが年食うと、こんな風に成るのかなと、ふと思った次第です、はい。


<ララ様、ウサギの解体は出来ておりますが、

 何か買い取らせて頂ける物は御座いますか?>


いや~ぁ、さっきの剣幕は何処へ行ったのでしょう、

手のひらを返すとはまさにこの事で、どちらが表かちょっと気に成る所です。


「ビックアントがまとまって入ったんだけど、いります。」

<是非、幾つ位頂けますか?>片手の指を広げて出します。

<5匹?まさか50では無いですよね。>


「一匹幾ら?」

<あいつの外殻は軽くて丈夫、防具や武器の素材に最適なんですが、

最近狩って来れる冒険者が少なくなって、高値になってます。

状態が良ければ金貨1枚と小金貨2枚位で如何でしょう。>


「魔石を貰うから、一匹金貨1枚でいいよ。何処に出す?」

ギルド長がおっかなびっくりの表情で、

<向こうの解体場にお願いします。で、何匹位?・・・>


「500」。デン!ギルド長の尻もちの音です。

<ララ様、それだけ一度には処理出来ないのですが・・・>


「マジックバックの中に入れて置いて、

そこから小出しにして処理すればいいじゃない。」


<ララ様がお持ちになって居る様なマジックバックは

 国宝級でも聞いた事が有りません。

 ここに有る物では、とても入りきりません。>


「じゃあ、ウサギの解体に貸して置いたマジックバックを兎を移して貸すよ、

 レンタル料は一日金貨一枚、どうする?」

<あの、50体ずつ分けて売って・・・>


「小分け販売はしません、一度に買うか、買わないか?」

小分けして購入すればマジックバックのレンタル料は

要らなく成ると思ったんでしょうね。狡い事考えるのは嫌いです。


ギルド長がガクっと肩を落として。

<ではレンタル料10日分でお願い致します。金貨510枚用意いたします。>


「あんたねぇ、私が悪者みたいじゃない、これであんた幾ら儲けるのさ、

 今回のアントは、こちとら命張って狩って来た物だよ、

 全く、おふざけじゃないよ。」


ララの命じゃないよ~ぉ、オーガ達の命だよ~ぉ。

天の声が聞こえて来そうです。


兎の入ったマジックボックスを受け取るとアント500匹と交換します。

ララのマジックボックスは中身を出さなくても交換できます。


アントはまだ1000匹近くマジックバックに入ってます。

ギルド長にアント入りのマジックバックを渡して、

「で、金貨510枚何処でもらえるの?」


<すまない、さすがに510枚の金貨を右から左に出すのは無理だ、

出来れば明日の夕方、いや、昼過ぎには受け取れるようにしておく、

それで勘弁してくれ。>


「わかったわ、じゃあ、宜しくね。」


と出て行こうとすると、魔国、チュー太Dから連絡です。

『ララ様、魔国、ゲネメ達に動きが有ります、一度着て頂けますか』

「分かった、これから行くね。」


ギルドを出て、〔テレポート〕

魔国でのお話は後ほど。一時間ほどして魔国からララが帰ってきました。

今度は古着屋です。〔テレポート〕


次話:古着屋三回目の売り上げ報告

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